※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。
配信一覧で映画『インターンシップ』を見かけても、Googleの宣伝映画に2時間は長いと、再生をためらっていませんか。
「どうせ中年が若者に負けて空回りするだけでしょう」と、観る前から中身を決めつけたくなるかもしれません。
この記事を読めば、映画『インターンシップ』の感想と、自分に合う作品かどうかを鑑賞前に判断できます。
結論から言うと、本作は宣伝の皮をかぶった、まっすぐな再起のコメディです。
約1,000本の映画を5段階で記録してきた私の評価は、5点中4点でした。
作品の核心に触れる話は、「鑑賞後の考察」の見出しから先にだけ書いています。
今回の記事の内容
- 『インターンシップ』(2013年)のあらすじと監督・キャスト
- 鑑賞前でも読めるネタバレなし感想と、おすすめしたい人
- 鑑賞後の考察と、5点中4点にした理由
作品概要

『インターンシップ』は、職を失った中年2人がGoogleのインターンに挑む、2013年のアメリカのコメディ映画です。
あらすじ
腕時計の営業で稼いできたビリーとニックは、勤め先が畳まれ、突然職を失います。
スマホの時代に取り残された2人が選んだのは、Googleの夏のインターンシップへの応募でした。
周りは20歳前後の優秀な学生ばかりで、2人ははみ出し者のチームに入り、正社員の座をかけた課題に挑みます。
キャスト・スタッフ
- 監督: ショーン・レヴィ
- 脚本: ヴィンス・ヴォーン、ジャレッド・スターン
- 出演: ヴィンス・ヴォーン(ビリー)、オーウェン・ウィルソン(ニック)、ローズ・バーン、マックス・ミンゲラ、ディラン・オブライエン ほか
- 上映時間: 約2時間(詳細は配信サービスの表示でご確認ください)
ショーン・レヴィ監督は『ナイト ミュージアム』のように、場違いな場所に放り込まれた大人を笑わせながら励ます作り方が得意な監督です。
主演の2人は『ウェディング・クラッシャーズ』(2005年)以来の再共演で、早口のヴォーンとのんびりしたウィルソンの掛け合いが今回も軸になっています。
ネタバレなし感想

全体の雰囲気・テイスト
全体の手触りは、職場コメディというより、負け犬チームが勝ち上がるスポーツ映画に近いです。
課題ごとにチームで点を競う構成なので、2時間近くあっても「次の勝負はどうなるか」で見続けられます。
大人向けの冗談や夜遊びの場面も少しありますが、後味は驚くほど素直です。
公開当時20歳前後だった私は、作中のインターン生とほぼ同じ世代にあたります。
それでも肩入れしたくなるのは若者ではなく、時代に置いていかれた中年2人のほうでした。
注目ポイント・おすすめポイント
注目してほしいのは、色の対比と、主演2人の会話のテンポの2点です。
2人の古い職場の場面は比較的落ち着いた色合いですが、Googleの社屋に着いた途端、原色の自転車や遊具のような設備が画面にあふれます。
この色調の切り替え(場面ごとに画面の色味をがらりと変える演出)だけで、2人が別世界に来たことが台詞なしで伝わります。
ヴォーンの早口の売り込みトークは、相手の反応を見ながら言葉を足していく営業の芸で、それ自体が笑いになっています。
ウィルソンはその横で一歩引いて受け止める役回りで、2人の間(ま)が崩れないので長い会話も間延びしません。
中盤には、『ハリー・ポッター』の架空競技クィディッチを、インターン生同士が本気で再現する場面もあります。
ここはカットを短くつなぐ編集で勢いが一気に上がり、チームがまとまっていく高揚がいちばん素直に伝わる場面でした。
■ ここがポイント
2人は80年代の映画や音楽を例え話に出しますが、若い仲間にはまったく通じません。この世代のずれが笑いの装置なので、当時のアメリカのカルチャーを少し知っていると、可笑しさが2倍になります。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
本作がいちばん刺さるのは、自分だけ周りより年上の環境に飛び込んだ経験がある人です。
おすすめする人
- 転職や異動で、年下ばかりの職場に入ったことがある人
- 『ナイト ミュージアム』のように、軽く笑えて前向きになれる映画を観たい人
- 仲間と課題をこなしていくチームものが好きな人
おすすめしない人
- 実在企業の宣伝色が強い作品が苦手な人
- 予想を裏切る展開を求める人
- 小さな子どもと一緒に観たい人(大人向けの冗談や夜遊びの場面がある)
立場を逆にして、年長者が若い会社にインターンとして入る話なら、『マイ・インターン』のレビューも参考になります。
評価
評価は★★★★☆(5点中4点)です。
友人にも自信を持ってすすめられる面白さで、特にチームの掛け合いが増える中盤は笑いの手数が多く、テンポよく楽しめます。
一方で、舞台が実在の企業そのものなので、場面によっては会社紹介の映像のように見える点が満点に届かなかった理由です。
展開もおおむね予想どおりに進むので、驚きよりも安心感で楽しむタイプの作品だと思います。
口のうまさで道を切り開く主人公が好きなら、キャッチミーイフユーキャンの考察もあわせてどうぞ。
旧作のコメディを観るとき、私はAmazonプライム・ビデオを使っています(配信状況は公式サイトで確認を)。人気の映画・ドラマ・アニメが見放題【Amazonプライム・ビデオ】
鑑賞後の考察

⚠️ ここから作品の核心に触れます。未鑑賞の方はご注意ください。
演出が効いていた場面
いちばん効いていたのは、2人の「古い武器」が笑いの道具から存在理由へと意味を変える設計です。
人と向き合って話を聞くという、時計の営業で身につけた地味な技術は、作中で長く空回りのネタとして扱われます。
その同じ技術が、終盤の課題で別の角度から照らされるので、観客は笑っていたものの価値を自分で見直すことになります。
伏線と呼ぶほど大げさではありませんが、最初から見せていた要素だけでオチを組み立てる手堅さがありました。
私が4点をつけた最大の理由は、この締め方に「な〜んだ」と感じる隙がなかったことです。
人物の造形について
人物設計で光るのは、若いインターン生たちを単なる引き立て役にしていない点です。
スマホから目を離せない学生や、親の期待に縛られた学生など、それぞれの欠点がそのまま個性になっています。
中年2人は技術を教わる側でありながら、人生の楽しみ方を教える側にも回ります。
教える・教わるが一方通行にならないこの往復が、世代の対立を世代の交換に変えていました。
一方、ライバル役の学生は分かりやすい嫌味な人物にとどまり、ここだけ造形が平板なのは惜しいところです。
良かった点・気になった点
良かったのは、時代遅れになる怖さを、笑いの中で正面から扱っている点です。
2013年はスマホが一気に当たり前になった時期で、腕時計の営業で食べてきた2人の失職には、当時の空気がそのまま映っています。
気になったのは、Googleへの好意的な描写が続き、後半ほど会社の理念を語る映画に見えてしまう点です。
夜の街で羽目を外す場面も、チームの結束を描く役目は果たしているものの、尺がやや長く感じました。
解雇という同じ題材をもっと苦い角度から描いた作品なら、マイレージ・マイライフの考察と比べると違いが見えます。
総評・一言まとめ
宣伝色の強さを差し引いても、再起の物語を笑わせながらまっすぐ届けてくれる、自信を持ってすすめられる1本です。
派手なひねりはありませんが、若い環境に飛び込む不安を知っている人ほど、2人の奮闘を他人事として見られなくなるはずです。
まとめ

『インターンシップ』は、Googleの宣伝映画という第一印象だけで素通りするにはもったいない、中年2人の再起のコメディです。
5点中4点という評価のとおり、年下ばかりの環境で踏ん張った経験がある人には、特に自信を持ってすすめられます。
週末に気負わず観られて、観終わったあと少しだけ前向きになれる映画を探しているなら、ちょうどいい1本です。
この記事のまとめ
- ✓ 負け犬チームが課題に挑むスポーツ映画型の構成で、2時間近くでも飽きにくい
- ✓ 色調の対比と主演2人の掛け合いが、世代のずれを笑いに変えている
- ✓ 評価は5点中4点。宣伝色の強さはあるが、締め方の手堅さで自信を持ってすすめられる
よくある質問
映画『インターンシップ』は何点ですか?
5点中4点です。友人にも自信を持ってすすめられる面白さで、宣伝色の強さと予想どおりの展開が満点に届かなかった理由です。
子どもと一緒に観られますか?
小さな子どもと一緒に観るのは、あまりおすすめしません。大人向けの冗談や夜遊びの場面がいくつかあるためで、年齢の目安は配信サービスの表示で確認してください。
この記事は結末に触れますか?
結末そのものは書いていません。核心に関わる評価は「鑑賞後の考察」の見出しの中にだけまとめ、それ以外は鑑賞前に読める内容にしています。
※本記事は作品の批評・考察を目的とした個人の感想です。あらすじの詳細な再現や結末の解説は行っていません。引用は論評に必要な最小限にとどめています。作品名・登場人物名・画像等の権利はすべて各権利者に帰属します。
