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【レビュー】映画「ラストタンゴ・イン・パリス」の魅力を徹底解説!観るべき理由とは?【5点中3点】

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あいちゃん
あいちゃん
この映画って観る価値あるのかしら?
センセーショナルな恋愛ドラマだけど、評価は3点かな。
えぞえ
えぞえ

映画ファンの皆さん、今回は映画『ラストタンゴ・イン・パリ』について徹底レビューします。この記事では、映画のあらすじや感想、キャスト情報、観るべきポイントを詳しく解説します。

公開から50年以上が経ってなお語り継がれる作品ですが、正直に言うと手放しでは勧めにくい一本です。今回は5点中3点という評価の理由を、ネタバレなしの感想とネタバレありの詳しい考察に分けてお伝えします。ネタバレを含むパートに入る前には、必ずその旨をお知らせしますので、未鑑賞の方も安心して読み進めてください。

映画の情報

映画の情報
映画名(日本語)ラストタンゴ・イン・パリ
映画名(英語)Last Tango in Paris
上映時間129分
ジャンル恋愛/ドラマ
上映日1972年
製作国イタリア/フランス
評価5点中3点

上表の上映時間は国内外で流通する129分版のもの。本国イタリアでの劇場公開版は136分で、これとは別に250分に及ぶオリジナル編集版の存在も知られている。同じ映画でもバージョンによって印象がやや変わる作品だ。日本では1973年6月23日に公開されている。

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📝 補足メモ

本作はイタリアで公開当時、風紀を乱すとして上映禁止処分を受け、解禁されたのは1987年のことだった。また2016年には、ベルナルド・ベルトルッチ監督が劇中のある性的な場面について、事前に具体的な内容を主演女優へ伝えずに撮影したとインタビューで明かし、演出のあり方をめぐって国内外で批判が起こっている。

あらすじ

舞台はパリ。中年男性ポール(マーロン・ブランド)と若い女性ジャンヌ(マリア・シュナイダー)が偶然出会い、名前も過去も語らない秘密の関係を始める。情熱と孤独が交錯する二人の関係は、やがて破滅へと向かう――。

あらすじだけを見ると単純な恋愛ものに映るかもしれないが、実際に画面から伝わってくるのは甘さよりも重苦しさである。会話は最小限に絞られ、二人の間には終始緊張感が漂い続ける。

ネタバレなし感想

全体の雰囲気・テイスト

物語の大半は、ポールとジャンヌが密会するがらんとしたアパルトマンの一室で展開する。窓から差し込む光は乏しく、色調も終始くすんでいて、まるで外の世界と隔絶された密室劇のような息苦しさがある。この閉塞感を支えているのが、サックス奏者ガトー・バルビエリによる劇伴だ。甘く物悲しいサックスの旋律が、二人の関係の危うさと孤独をじわじわと滲ませてくる。

見どころ・おすすめポイント

見どころは、なんといってもマーロン・ブランドの芝居そのものである。台本のセリフに頼らず、その場の感情に任せた即興的なやり取りを多く採り入れたと言われており、ブランド自身の私生活の痛みがにじみ出るような生々しさが画面に出ている。カメラも人物の背後や横からじっと見つめ続ける長回し(カットを割らずに撮り続ける手法)を多用しており、会話の「間」そのものを見せる撮り方が、二人の距離感の変化をさりげなく伝えてくる。派手な展開はない分、役者の表情の機微を追う楽しみがある映画だ。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

会話劇や役者の演技力でじっくり魅せる映画が好きな人、映画史や公開当時の議論も含めて一本の作品として味わいたい人にはおすすめできる。一方で、テンポの良いストーリー展開を求める人、重く閉塞的な空気感が苦手な人、性的な描写に抵抗がある人には積極的にはすすめにくい。名作として名前は知っていても、実際に自分に合うかどうかは分かれる作品だと思う。

評価

評価は5点中3点とした。マーロン・ブランドの演技と全体を覆う独特の空気感は間違いなく一見の価値があるが、テーマの重さと、後述する撮影をめぐる経緯を踏まえると、誰にでも手放しですすめられる映画ではない、というのが正直な感想だ。

⚠️ ここからネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。

感想と見どころ

感想と見どころ

感想1:衝撃的なテーマと描写

本作の最大の特徴は、その過激なテーマと描写です。男女の肉体関係を通じて「孤独」「絶望」「愛」の境界を描く内容は当時大きな議論を巻き起こしました。しかし、そのセンセーショナルな要素が強すぎて、作品本来のメッセージがかすんでしまう部分も感じます。とりわけ物議を醸したのが、劇中でも印象に残るある性的な場面だ。前述の通り、この場面の演出方法は2016年の監督自身の告白によって改めて問題視されており、単なる過激描写として消費してよいものではないと感じる。テーマ自体は今観ても重く響くが、この経緯を知った上で観ると、素直に画面へ没入しきれない部分があるのも正直なところだ。

感想2:マーロン・ブランドの圧倒的な存在感

主演のマーロン・ブランドが演じるポールは、孤独と絶望に打ちひしがれた男として、圧倒的な存在感を放っています。ブランドの演技力がこの作品を芸術作品へと昇華させている一方、共演者マリア・シュナイダーの演技は若干未熟に感じられ、キャラクターの深みに欠けた部分もあります。この演技は高く評価され、ブランドは本作でニューヨーク映画批評家協会賞の主演男優賞に選ばれている。ただし、この評価の裏側には、若手だったマリア・シュナイダーが撮影現場で置かれていた立場の弱さも透けて見える。二人の演技の「格差」は役の上での力関係とも重なって見えてしまい、単純に楽しむだけでは済まされない後味を残す。

感想3:賛否両論のラストシーン

ラストは衝撃的でありながらも悲しみが漂う終わり方です。観る人によって解釈が大きく分かれるため、映画ファンの間でも賛否両論となっています。「愛とは何か?」「孤独とは何か?」を改めて考えさせられる深いテーマです。ここで描かれる別れ方は、二人が最後まで名前や素性を交わせなかった関係の、ある意味で必然的な帰結のようにも見える。

良かった点・気になった点

良かった点は、繰り返しになるがマーロン・ブランドの演技と、ガトー・バルビエリの劇伴が作り出す独特の空気感だ。台詞よりも沈黙や表情で語る場面が多く、映画的な「間」の使い方として学ぶところが多い。気になった点は、やはり撮影をめぐる経緯である。前述の通り、本作はイタリアで一時上映禁止となり、2016年には監督自身の告白から新たな批判も起きている。作品としての完成度と、それを生み出す過程で起きたことは分けて考える必要があると感じる。

総評・一言まとめ

総評として、本作は名作と呼ばれるにふさわしい熱量と緊張感を持った映画である一方、手放しで人にすすめるのは難しい映画だとも思う。もう一度観たくなるかと聞かれると、正直なところ気軽には手が伸びない。ただし、映画史や演技論を語るうえでは避けて通れない一本であり、その意味でも一度は観ておく価値はある。5点中3点という評価は、その「価値はあるが、無条件には勧められない」という距離感を表したつもりだ。

キャスト情報

キャスト情報

監督:

ベルナルド・ベルトルッチ

出演者

  • マーロン・ブランド(ポール役)
  • マリア・シュナイダー(ジャンヌ役)

なお、劇中の空気感を決定づけている音楽は、サックス奏者ガトー・バルビエリが手掛けている。台詞のない場面の「温度」を決めているのは、この劇伴だと言っても過言ではない。

まとめ

まとめ(【レビュー】映画「ラストタンゴ・イン・パリス」の魅力を徹底解説!観るべき理由とは?【5点中3点】)

『ラストタンゴ・イン・パリ』は、過激な描写と深いテーマを持つ一方で、観る人を選ぶ作品です。マーロン・ブランドの演技は一見の価値があるものの、テーマの強さに賛否が分かれる映画です。興味がある方は、ぜひ鑑賞してみてください。

公開から50年以上が経った今も語り草になっているのは、それだけこの映画が観る者に何かを突きつけてくる作品だからだと思う。ただし、その「何か」を心地よく受け取れるかどうかは人による。評価の高さや話題性だけで選ぶのではなく、撮影をめぐる経緯も含めて知ったうえで、自分に合うかどうかを判断してから鑑賞することをおすすめしたい。

この記事のまとめ

  • ベルナルド・ベルトルッチ監督、1972年イタリア公開の恋愛ドラマ(評価5点中3点)
  • マーロン・ブランドの演技とガトー・バルビエリの劇伴が生む重苦しい空気感が最大の見どころ
  • 公開当時の上映禁止処分や2016年の監督告白など、撮影をめぐる経緯を知った上で鑑賞するのがおすすめ

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