※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。
映画「レオン」を見た個人的な感想です。結論から先に言うと、僕の評価は5点満点中5点。数ある映画の中でも別格に好きな一本です。
不器用な殺し屋のレオンと、家族を失ってしまった少女マチルダ。この二人の間に生まれる、恋愛とも家族愛ともつかない関係の切なさが、個人的にめちゃめちゃ好きな理由です。1994年公開(日本では1995年3月25日公開)、監督はリュック・ベッソン。ニューヨークを舞台にした、静かで、でもどこか痛々しい愛の物語です。
この記事では、まず未鑑賞の方でも読める「ネタバレなし感想」で作品の雰囲気やおすすめポイントをお伝えし、後半の「ネタバレあり感想」からは結末やラストシーンにも踏み込んで語ります。ネタバレを避けたい方は、境界線の案内が出たところで一度読むのをストップしてくださいね。
作品概要

あらすじ
ニューヨークの片隅で、孤独に生きるプロの殺し屋レオン。隣の部屋に暮らす12歳の少女マチルダは、麻薬取締局の汚職捜査官によって、目の前で家族を殺されてしまう。行き場を失ったマチルダをレオンがかくまったことから、不器用な男と少女の奇妙な同居生活が始まる。
レオンはマチルダに仕事の技術を、マチルダはレオンに読み書きを教え、二人の間には言葉にできない絆が育っていく。
引用:映画「レオン」より
キャスト・スタッフ
監督・脚本はリュック・ベッソン。主演はジャン・レノ(レオン役)、共演にナタリー・ポートマン(マチルダ役)、そしてマチルダの家族を殺す汚職捜査官ノーマン・スタンスフィールドをゲイリー・オールドマンが演じています。三者三様の芝居が拮抗する、キャスティングだけでも見応えのある一本です。
| 邦題 | レオン |
| 原題 | Leon |
| 上映日 | 1995/3/25 |
| 作成国 | フランス/アメリカ |
| ジャンル | アクション/ドラマ/クライム |
| 上映時間 | 110分(劇場公開版) |
なお、劇場公開版は110分ですが、未公開だったシーンを22分追加した133分の完全版も存在します。今回の感想は、劇場公開版をベースに書いています。
ネタバレなし感想
全体の雰囲気・テイスト
もちろんレオンとマチルダの関係が素晴らしいのですが、まず画面全体の空気感がとにかくお洒落なんですよね。薄暗いニューヨークのアパートの一室、差し込む光と影のコントラスト、街の喧騒との距離感。派手なアクション映画というより、静かな部屋の中で二人がゆっくり距離を縮めていく時間を、丁寧なカメラワークで見せてくれる映画だと思います。見ていて画面に浸っていられる、そんな気持ちよさがあります。
見どころ・おすすめポイント
見どころは、なんといってもキャスティングの振れ幅です。当時13歳だったナタリー・ポートマンが、13歳とは思えない大人びた佇まいでマチルダを演じきっていて、レオンの不器用な感じとの対比がたまりません。加えて、悪役のゲイリー・オールドマンがとにかくかっこいいんです。麻薬でぶっ飛んでいるはずの汚職捜査官なのに、目が離せない存在感があります。
あと、レオンが大事に育てている観葉植物と、マチルダが差し入れるミルク。この二つの小道具が、会話にならないレオンの感情をずっと代弁し続けているので、ネタバレなしの段階でもぜひ注目してみてほしいです。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
静かでお洒落な空気感の中で人間関係の機微をじっくり見たい人、ちょっと変わった家族の形や不器用な優しさに弱い人には間違いなくおすすめです。逆に、テンポの速い派手なアクションを求めている人や、銃を持った大人と少女が一緒に行動するという設定そのものに抵抗がある人には、少し重く感じる部分もあるかもしれません。
評価
僕の評価は5点満点中5点、文句なしの満点です。理由はこのあとの「ネタバレあり感想」でじっくり語りますが、結末まで見届けて初めて完成する物語なので、ここでは多くを語れません。ただ、ネタバレなしの範囲で言えるのは、レオンとマチルダの関係の描き方だけで、もう他の映画では代えがきかないということです。
ナタリーポートマンのデビュー作
後にスターウォーズのパドメ役で活躍するナタリー・ポートマンのデビュー作が、このレオンです。レオンが公開された1994年、ナタリー・ポートマンはなんと13歳でした。13歳にしてこれだけ芯のあるマチルダを演じていることに、おじさんは素直に感動しました。
ナタリー・ポートマンは美しいだけでなく聡明でもあり、ハーバード大学出身という経歴の持ち主のようです。ちゃんとしているところも、好感度がグングン上がるポイントですね。
小さい頃ジャン・レノのことをジョンレノと呼んでいたのはここだけの話
レオンに登場するのはジャン・レノです。ドラえもんのCMでも馴染みがありますね。

ただ、小さい頃はジャン・レノがジョン・レノンに聞こえてしまい、しばらくジャン・レノのことをジョンレノと呼んでいました。友達に聞き返されてジョンレノと言うと、「いやいや、ビートルズかい」と笑われまして。そこからようやくジャン・レノとちゃんと言えるようになりました。

ハリーポッターのシリウスで有名なゲイリーオールドマンがかっこいい悪役をしている
麻薬でぶっ飛んでいる汚職警官かつ悪役を演じているゲイリー・オールドマンが、とにかくかっこいいんです。初めて見たときは、この人どこかで見たことあるなと思って調べたら、なんとハリー・ポッターのシリウス役ではありませんか。見た目が全然違ってびっくりしました。
こんなにも役者としての幅があるのかと感動しましたし、エアフォースワンでも似た雰囲気のロシア系の悪党を演じていて、そこでも「これゲイリー・オールドマンじゃん」と興奮したのを覚えています。悪役で一番好きなのはジョーカーですが、その次に来るくらいのかっこよさです。
映画の最後に流れるスティングの「シェイプオブマイハート」が絶妙
レオンの結末を見た人だけがたどり着ける、スティングの「シェイプオブマイハート」。エンドロールで聞くこの曲には、110分という短い時間の中で積み上げられた感情が、全部乗っているように感じます。
曲単体で聞くとそこまで強い印象はないのですが(w)、映画とセットで聞くと一気に胸に迫ってきます。
「レオン」のTwitterでの感想
ネタバレあり感想
⚠️ ここからネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
印象的だったシーン
一番忘れられないのは、レオンが大切にしている観葉植物のシーンです。「根がないから、自分と同じだ」というレオンの孤独がそのまま重なるモチーフとして観葉植物が使われていて、ラストでマチルダがその植物を学校の庭に植え替えるシーンにつながっていきます。台詞で多くを語らない代わりに、小道具にすべての感情を託す脚本の作り方が本当に見事だと思いました。
もうひとつは、レオンがマチルダを守るために自分の身を犠牲にする終盤の展開です。あれだけ他人と距離を取っていた男が、最後の最後で誰かのために動く姿に、静かに胸を打たれます。
■ ここがポイント
観葉植物とミルク、この二つの小道具は単なる背景ではなく、口下手なレオンの感情そのものを表す象徴として機能しています。会話の少ない映画だからこそ、この小道具の変化に注目すると、レオンの心情の推移がより鮮明に見えてきます。
キャラクターについて
レオンとマチルダの関係は、恋愛と呼ぶにはあまりに歪(いびつ)で、家族と呼ぶにはあまりに危うい、名前のつけようがない絆だと思います。それでも僕はこの二人の関係を、本人たちなりの純愛だったと解釈しています。レオンはマチルダに仕事の技術を、マチルダはレオンに読み書きを教える。お互いが欠けている部分を埋め合うような、対等な交換がそこにはありました。
一方でノーマン・スタンスフィールドは、麻薬でハイになりながらクラシックを口ずさむ、狂気と気品が同居した悪役として最後まで強烈な存在感を放ちます。ゲイリー・オールドマンの怪演がなければ、この映画の緊張感はここまで保たれなかったはずです。
良かった点・気になった点
良かった点は、なんといってもレオンとマチルダの関係の描き方と、それを支える観葉植物・ミルクといった小道具の使い方です。台詞にしない感情を映像で語り切っている点は、何度見ても発見があります。
気になった点を挙げるとすれば、大人の殺し屋と12歳の少女が一つ屋根の下で暮らすという設定そのものに、今の感覚で見るとやはり戸惑いを覚える人もいるだろうということです。ただそれも含めて、二人の関係がどこまでも不器用で、危うくて、だからこそ切ないという、この映画にしか出せない後味につながっていると僕は思っています。
総評・一言まとめ
観葉植物とミルク、この二つの小道具に託されたレオンの不器用な愛情表現、ゲイリー・オールドマンの狂気の悪役、そしてラストに流れるスティングの「シェイプオブマイハート」の余韻。このすべてが一本の線でつながったとき、僕はいつも同じ場所で泣かされます。恋愛とも家族愛ともつかない、名前のない純愛の物語として、僕はこの映画に5点満点中5点をつけ続けます。
まとめ
1994年の古い映画ですが、令和になっても色褪せずに楽しめる映画です。シンプルでわかりやすいので、誰が見ても楽しめるのではないかと思います。ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマン、3人の素晴らしい演技を最初に知るのにとても適した映画でもあります。
まずはレオンを見て、そのあと関連する作品を探していくのも楽しいですよ。そんなレオンはU-NEXTで見られます。31日間の無料トライアルもありますので、よければ活用してみてください。それではまた!
この記事のまとめ
- ✓ レオンとマチルダの関係は、恋愛とも家族愛ともつかない不器用な純愛
- ✓ 観葉植物とミルクという小道具が、台詞にならない感情を代弁する
- ✓ ゲイリー・オールドマンの怪演とラストの「Shape of My Heart」が余韻を決定づける
関連記事
ジャン・レノが出ている「ダ・ヴィンチ・コード」もおすすめです。トム・ハンクス主演の面白い映画となっています。