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映画「天使と悪魔」を見た個人的な感想です。監督はロン・ハワード、原作はダン・ブラウンのサスペンス小説で、2009年公開の作品でした。個人的な評価は5点満点中4点、正直かなり好きなタイプのサスペンス映画でした。この記事は前半が「ネタバレなし」の感想、後半が「⚠️ ネタバレあり」の感想・考察という構成になっているので、まだ見ていない方は前半だけ読んで本編を楽しんでから戻ってきてもらえたらと思います。
同じラングドン教授シリーズの前作『ダ・ヴィンチ・コード』の感想もあわせてどうぞ。

あらすじ
教皇選挙を目前に控えたヴァチカンで枢機卿たちが誘拐され、宗教象徴学者ロバート・ラングドンが調査に呼ばれます。『ダ・ヴィンチ・コード』に続く、ダン・ブラウン原作の映画化作品です。
映画情報
| 邦題 | 天使と悪魔 |
| 原題 | Angels & Demons |
| 上映日 | 2009/5/15 |
| 作成国 | アメリカ |
| ジャンル | ミステリー |
| 上映時間 | 138分 |
キャスト
監督
ロン・ハワード
脚本
デヴィット・コープ
アキヴァ・ゴールズマン
原作はダン・ブラウンの同名小説です。
トム・ハンクス(ロバート・ラングドン役)
アイェレット・ゾラー(ヴィットリア・ヴェトラ役)
ユアン・マクレガー(パトリック・マッケンナ役)
ステラン・スカルスガルド(リヒター役)
ネタバレなし感想
全体の雰囲気・テイスト
ダ・ヴィンチ・コードのシリーズの2作目らしい。
どうりでトムハンクスの役の設定が似ていると思った。
ダ・ヴィンチ・コードが2006年の映画で、天使と悪魔が2009年の映画でした。
トムハンクスが学者として、キリスト教を元にした謎を解決していくサスペンス映画としてなかなか面白い映画でした。
犯人はどうせこいつが犯人なんやろうなと思っていたらまさかの大当たりでした。
まだ見たことない人は犯人が誰だか予想しながら見てみてください。
全体のテンポはかなり速めで、コンクラーベの開催中という限られた時間の中で事件が進んでいくので、最初から最後までずっと緊張感が続く作りになっています。
宗教と科学の矛盾について言及されていて面白い
世界史の知識あまりないので間違えている可能性大なのですが、キリスト教は民を治めるために作られて宗教なのかなと。
ヨーロッパ諸国で戦争が続いていて各王国が争っていた。
ローマ帝国が覇権を握ったときにトップに立ったのが教皇なのかな。
国を治めるのに教皇と国王の権力争いが始まった。
教皇は国民が暴動を起こさないようにキリスト教を用いていた。
その中には天動説が説かれていて、地球を中心に天体が回っているという考え方。
しかし、科学が進化してガリレオが地動説を説きますが、それはキリスト教にとってはこれまでの教えが誤っていることになり、国民から嘘つき呼ばわりされてしまいます。
それを防ぎたかったキリスト教はガリレオの説をもみ消そうとします。
今となっては地動説が当たり前ですよね。
キリスト教は2000年前に作られたその当時の考え方のままで、科学はどんどん新しいことがわかるようになってきています。
そんな宗教と科学の矛盾についてはみんなわかっているけれども、わからないまま信仰している人が多いのでしょうね。
アインシュタインの言葉も面白いですよね。
「宗教なき科学は不完全であり,科学なき宗教は欠陥がある」
教皇と国王の争いはワンピースの元ネタだよね?
大人気漫画のワンピースはフランス革命がモチーフになっているとよく言われています。
ローマ帝国からの教皇と国王の主権の争いはワンピースにおいて、世界政府とDの一族との争いにそっくりだなーと思っています。
空白の100年とか、空の玉座とかよく似たワードが出てくるから面白いです。
やりすぎ都市伝説の話とかともリンクしてくるので、この辺の知識をちゃんと勉強しても面白いなと思っています。
見どころ・おすすめポイント
この映画最大の見どころは、なんといっても「タイムリミットサスペンス」としての疾走感です。誘拐された4人の枢機卿が、火・風・水・土という4つの元素になぞらえた見立てで1人ずつ命を奪われていく予告が出されるので、次に誰がどう狙われるのかというハラハラ感がラストまでずっと途切れません。
ラングドン教授の推理パートとスイス衛兵隊の捜索パートを交互に映していくカットバック(場面をこまめに切り替える編集)のおかげで、謎解きと救出劇の両方が同時進行しているようなスピード感が出ているのも効いています。
■ ここがポイント
4人の枢機卿・4元素の見立て殺人というタイムリミット設定が、最後まで飽きさせない一番の推進力になっています。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
謎解き要素の強いサスペンスが好きな人、前作「ダ・ヴィンチ・コード」を見て面白かった人にはそのままおすすめできます。宗教史や美術史の知識が多少あるとさらに楽しめますが、知らなくてもトムハンクス演じるラングドン教授が要所要所で解説してくれるので置いていかれることはありません。
一方で、じっくりした人間ドラマやスローペースな会話劇を求めている人には、テンポが速すぎて忙しなく感じられるかもしれません。
評価
個人的な評価は5点満点中4点です。テンポの良さと最後まで飽きさせない構成は文句なしで、素直に人にすすめたくなる一本でした。減点した理由はネタバレ側の総評で触れています。
ネタバレあり感想
⚠️ ここからネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
印象的だったシーン
正直なところ、最後まで犯人は誰かわかっていませんでしたwww
プーチンに似たイルミナティのおっさんだと思ってました。
でも、教皇が毒殺されたっていう話から死体を確認するシーンで「うわ、こいつが犯人ぽい」と思いました。
このシーンが効いているのは、それまで教皇の側近としてずっと味方サイドで映されてきたカメルレンゴ(パトリック・マッケンナ)の顔つきや振る舞いが、死体確認の瞬間だけほんの少し違って見えるという演技の演出があるからだと思います。ユアン・マクレガーの表情の作り方がうまくて、見返すと「あ、ここでもう匂わせてたんだ」と気づく場面がいくつもありました。
そして終盤、監視カメラの映像から彼の行動が裏付けられていく展開も、証拠を積み上げて追い詰めていくミステリーらしい構成で見応えがありました。
キャラクターについて
まあ、だから最後に「やっぱりお前か〜いw」となりました。
一番得する人が誰かを考えたらわかりますね。教皇の死とイルミナティ騒動によって、結果的に一番大きな役割と発言力を得るのがカメルレンゴだったわけで、動機の面でも筋が通っています。
主人公のラングドン教授は今回も宗教象徴学の知識だけで謎を解いていくキャラクターなので、派手なアクションはなくても頭脳戦の面白さがあります。ヴィットリア役のアイェレット・ゾラーも、科学者としてラングドンに対等に渡り合う立ち位置で、ただのヒロイン枠に収まっていないのが良かったです。
良かった点・気になった点
そしてそうなるようにシナリオを作れるのもまた凄い。監視カメラって大事ですね。
良かった点は、前半で書いたタイムリミットサスペンスとしての緊張感がラストまで途切れないところと、宗教と科学というテーマを説教くさくならずに娯楽として成立させているところです。
気になった点を挙げるとすれば、黒幕の正体がわりと早い段階で読めてしまうところです。教皇の側近という立場上、誰よりも自由に動ける人物だという時点で、サスペンスに慣れている人ほど「あ、こいつだな」と当たりをつけやすい作りになっています。
総評・一言まとめ
ネタバレなし側で「犯人が誰だか予想しながら見てみてください」と書きましたが、正直に言うとタイムリミットサスペンスとしての疾走感は一級品なのに、黒幕の正体だけは「やっぱりお前かーい」と拍子抜けしてしまう、というのがこの映画に対する自分の総評です。
とはいえ、それはこの映画がサスペンスの定石を丁寧に踏まえて作られている証拠でもあります。犯人当てそのものより、限られた時間の中で謎を解きながらヴァチカンを駆け回るプロセスを楽しむ映画だと思えば、5点満点中4点という評価にも納得してもらえるはずです。
【まとめ】サスペンスとして面白い!
カトリックの宗教的な話が出てくるので難しいかなと思われがちですが、そんなに背景を知らなくてもトムハンクスが説明してくれるので、なるほどって思いながら楽しむことができます。
ヴァチカンの街並みがお洒落なのでその辺も楽しめます。
ユーネクストで見れるので気になった方はぜひ見てみてください。
この記事のまとめ
- ✓ 4人の枢機卿・4元素の見立て殺人によるタイムリミットサスペンスが最大の見どころ
- ✓ 黒幕はカメルレンゴ(パトリック・マッケンナ)。動機に納得はできるが、正体はやや読めてしまう
- ✓ 個人的な評価は5点満点中4点。ヴァチカンを舞台にした頭脳戦サスペンスとしておすすめの一本
※本記事は作品の批評・考察を目的とした個人の感想です。あらすじの詳細な再現や結末の解説は行っていません。引用は論評に必要な最小限にとどめています。作品名・登場人物名・画像等の権利はすべて各権利者に帰属します。