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感想
新海誠監督が2016年8月26日に公開した『君の名は。』は、上映時間107分、音楽をRADWIMPSが手がけたアニメーション映画です。田舎町の女子高生・三葉と東京の男子高校生・瀧くんが、謎の「入れ替わり」を通じてすれ違いながら惹かれ合っていく物語で、1200年ぶりに地球へ接近するティアマト彗星がその運命を大きく揺さぶります。この記事ではまずネタバレなしで作品全体の魅力を振り返り、後半の「ネタバレあり感想・考察」から先はストーリーの核心に触れます。個人的な話をすると、この映画を観てからというもの、夜空に彗星や流れ星のニュースを見るたびに『君の名は。』を思い出すようになってしまいました。

作品全体を包むのは、青春のもどかしさと、遠く離れた二人がすれ違いながらも惹かれ合っていく切なさです。派手な合戦や戦闘があるわけではなく、日常の中に紛れ込んだ非日常を丁寧に描くことで、観客をじわじわと物語に引き込んでいきます。
■ ここがポイント
新海誠監督の作品は「光の使い方」が作家性そのものです。夕暮れ(黄昏時)の色彩のグラデーションや、彗星が夜空を裂くシーンの発光表現は本作でも極めて印象的で、そこにRADWIMPSの楽曲が場面ごとにぴったりと寄り添うことで、映像と音楽が切り離せない一体感を生んでいます。

2016年にめちゃめちゃ流行った映画ですね。
みんな夕日を見ると「黄昏時!」といって盛り上がっていました。
僕自身も、あの黄昏時のオレンジ色の空を見るたびに、映画の中で三葉と瀧くんがすれ違う夕暮れのシーンを思い出すようになりました。オープニングで流れる主題歌「前前前世」に乗せて時間が飛び越えていく導入の見せ方は、何度観ても新鮮な高揚感があります。
新海誠監督の作品はアニメとは思えないほどの映像の綺麗さですよね。
日本の凄い文化ですよね。
こんなにも美しい映像をアニメで作ることができるのですから。
彗星を見ると『君の名は。』を思い出すようになったというのが、この映画を語るときに僕が真っ先に挙げたい体験です。
ただ、SFが好きな僕からすると、ストーリーは弱いですよね。
映像美と音楽の一体感を求める人には文句なしにおすすめできる一本ですが、SF的な整合性を細かく気にするタイプの人だと、後半の設定を飲み込むのに少し助走が必要かもしれません。評価は5点中4点。減点した理由は、後半の「ネタバレあり感想・考察」で詳しくお話しします。
あらすじ
田舎に住んでいる女子高生の三葉と都会に住んでいる男子高校生の瀧くんが入れ替わってしまう。
三葉は田舎の街で、父親が町長で選挙活動をしていて関係は良好ではなく、家は神社を保っている。
年頃の女の子だけに周りの目が気になってしょうがなく、都会への憧れを強く持っていた。
「来世は東京のイケメン男子にしてくださーーい!」と叫んでいました。
そんなある日、夢の中で都会の瀧くんになっていたのですが、これが本当に入れ替わっていたのです。
しばらく二人は入れ替りが続いていたのですが、実は時間がずれていて瀧くんが入れ替わっていた三葉は彗星の落下によって死んでしまっていたのです。
そんな三葉を助けるべく過去に戻って奔走する瀧くん、そして二人の結末はいかに?
映画情報
| 邦題 | 君の名は。 |
| 英題 | your name. |
| 上映日 | 2016/8/26 |
| 作成国 | 日本 |
| ジャンル | 恋愛/アニメ |
| 上映時間 | 107分 |
日本国内の興行収入は250.3億円、世界興行収入も約3.6億ドルに達し、第40回日本アカデミー賞では最優秀脚本賞・優秀アニメーション作品賞・優秀監督賞・優秀音楽賞を受賞しています。物語だけでなく脚本・演出・音楽のすべてが高く評価された作品だということが分かります。
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キャスト
監督・脚本:新海誠
神木隆之介(立花瀧役)
上白石萌音(宮水三葉役)
長澤まさみ
市原悦子
成田凌
瀧くんを神木隆之介、三葉を上白石萌音が演じており、入れ替わり中のコミカルなやり取りから終盤の切実な想いまで、声だけで二人の距離を伝えてくる説得力があります。
ネタバレあり感想・考察
ここからネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
印象的だったシーン
シュタインズゲートを見たことがある人であれば、世界線が異なるという設定をすんなり受け入れられるはずですが、見たことがない人からすると「なんで一回死んだはずの三葉が生きているの?」と疑問に思うかもしれません。実は瀧くんと三葉の入れ替わりには時間のズレがあり、瀧くんが体験していた三葉は、すでに彗星の落下によって命を落とした後の世界線だったのです。伏線としては、てっしーが校庭でパラレルワールドの本を読んでいたシーンがさりげなく置かれていました。口噛酒を通じて瀧くんが過去の三葉に戻り、彗星の落下から町の住民を救うという過去改変を行ったことで、三葉が生きているもう一つの世界線へと運命が動いていきます。二つの時間軸をテンポよく交互に見せる編集(モンタージュ)によって、残り時間との戦いのような緊迫感が生まれているのが、このクライマックスの見どころです。
■ ここがポイント
本作の後半は「時間のズレ」と「世界線の分岐」という、SF作品に慣れていないと少し複雑に感じる仕掛けが軸になっています。シュタインズゲートのような並行世界を扱う作品を先に観ておくと、瀧くんと三葉がなぜ再びすれ違い、そしてどう結ばれるのかがすんなり頭に入ってくるはずです。
キャラクターについて
瀧くんの友人であるてっしーは、単なる脇役ではなく、校庭でパラレルワールドの本を読んでいるという伏線を静かに背負ったキャラクターでもあり、後から見返すと物語全体の仕掛けに気づかせてくれる存在です。三葉は都会への憧れを口にしながらも神社と町を守ろうとする責任感の強さを見せ、瀧くんはその三葉を助けようと過去に戻ってまで奔走する行動力を見せます。この二人の変化を、神木隆之介と上白石萌音の声の芝居が丁寧にすくい取っています。
良かった点・気になった点
良かった点は、繰り返しになりますが、光と色彩の美しさとRADWIMPSの音楽が完全に一体化している点です。加えて、君の名は。は言葉遊びや映像の中に隠された仕掛けが多く潜んでおり、1度目より2度目、2度目より3度目と見返すたびに新しい発見がある作りになっています。気になった点を挙げるとすれば、やはりSFが好きな人間からすると、時間のズレや世界線の分岐というロジックをすんなり飲み込めるかどうかで満足度が変わってしまう点です。この辺りの理解が追いつかないと、後半の展開で置いていかれたように感じてしまうかもしれません。
総評
最終的に瀧くんは、三葉が生きている新しい世界線に戻り、二人は名前も記憶も定かではないまま、すれ違いながらもお互いを探し続けます。そして階段での再会シーンで「君の名前は」と尋ね合うラストは、何度観ても胸が熱くなります。
彗星を見ると『君の名は。』を思い出すようになったというのが、今の僕にとってこの映画がくれた一番の変化です。映像美と音楽の一体感は文句なしですが、時間のズレという設定を飲み込むのに一呼吸必要な点を差し引いて、評価は5点中4点としました。
【まとめ】伏線を調べてみたら面白いかも!
彗星を見るたびに、瀧くんと三葉のことを思い出してしまう。それくらい、この映画は日常の風景の見え方まで変えてしまう力を持った作品でした。
君の名は。は言葉遊びや映像の中に隠された遊びが多く潜んでいます。
良くみていくと面白い発見があります。
なので、1度だけではなく2度目も3回目も見るたびに面白さが増えていくのかもしれないですね。
それがゆえに、2016年当時は映画館に何度も見に行っている人が多かったのですね。
今では映画館にいかなくても家で何度も見れるのでみなさんももう一度見直してみてはどうですか?
伏線を解説している記事を見てみると違う面白さがあるかもしれません。
そんな君の名は。はU-NEXTで見ることができます。
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この記事のまとめ
- ✓ 新海誠監督が光と色彩で魅せる映像美と、RADWIMPSの音楽が完全に一体化した作品
- ✓ 彗星の落下と世界線の分岐という仕掛けは、シュタインズゲートなど並行世界ものに触れておくと理解しやすい
- ✓ 評価は5点中4点。彗星を見ると思い出したくなる、日常の景色まで変えてしまう一本