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【5点中2点】映画「ミッドサマー」のネタバレあり感想|友達におすすめできないホラー映画。見るなら一人が良い【2019年】

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こんにちは、えぞえ(@soichiezoe)です。

公開当時から気になっていた「ミッドサマー」を、U-NEXTでようやく見ることができました。

本作は2019年公開、監督・脚本はアリ・アスター、音楽はボビー・クーリックが手掛けたホラー映画です。上映時間はバージョンにより141〜163分と幅があります。

先に結論をお伝えすると、私の評価は5点中2点です。作品の完成度は認めつつも、自分には合わなかった映画というのが正直なところです。前半はネタバレなし、「ここからネタバレ」以降でネタバレありの感想をお伝えします。

【5点中2点】映画「ミッドサマー」のネタバレあり感想|友達におすすめできないホラー映画。見るなら一人が良い【2019年】
映画「ミッドサマー」

作品情報

邦題ミッドサマー
原題Midsommar
上映日2020/2/21
作成国アメリカ
ジャンルホラー/ミステリー
上映時間147分

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監督・脚本・音楽

監督・脚本はアリ・アスター、音楽はボビー・クーリック(ザ・ハクサン・クローク)です。

キャスト

  • フローレンス・ピュー(ダニー・アーダー)
  • ジャック・レイナー(クリスチャン・ヒューズ)
  • ウィリアム・ジャクソン・ハーパー(ジョシュ)
  • ウィル・ポールター(マーク)
  • ヴィルヘルム・ブロムグレン(ペレ)
  • アーチー・マデクウィ(サイモン)

あらすじ

心理学を専攻するダニーは、家族を失った深刻なトラウマを抱えています。恋人クリスチャンや友人たちとスウェーデンの村ホルガを訪れ、90年に一度の夏至祭に参加しますが、幻想的な風景に魅了されたのも束の間、次第に不安と恐怖に襲われていきます。

心にトラウマを抱えた主人公の心理を丁寧に描いた作品としては『ジョーカー』も同じ2019年公開です。『ジョーカー』のレビュー記事もどうぞ。

見どころ

本作は「フォークホラー」に分類されます。代表的な特徴は次の通りです。

  1. イギリス発祥の系譜
  2. アニミズム(精霊信仰)やパガニズム(異教信仰)が題材
  3. 先祖の霊をなだめるための人身供犠
  4. 信念体系の共有が生む信頼のジレンマ
  5. 風景を美しく描く

代表作は次の通りです。

  • The Witchfinder General
  • The Blood on Satan's Claw
  • ウィッカーマン

北欧神話を知っているとより楽しい

海外のホラーは神話や信仰がベースになっていることが多く、背景に馴染みが薄いと細部を掴みきれないまま終わることがあります。公式の解説ページを見ると、意味がつながって面白く読めます。

公式サイトの謎解き解説ページ

【5点中2点】映画「ミッドサマー」のネタバレあり感想|友達におすすめできないホラー映画。見るなら一人が良い【2019年】
引用:ミッドサマーの解説ページ

このページは「見る」と入力しないと開かない、ネタバレ防止の仕掛けが施されています。

えぞえ
えぞえ
僕も見終わったあと、全然意味がわからなかったです

見どころとしてもうひとつ挙げたいのが音響設計です。物語の起点となる、ダニーに一本の電話がかかってくる場面は、着信音の生々しさだけで緊張感を作り出す、本作でいちばんぞっとした瞬間でした。

えぞえ
えぞえ
自分の家に電話ないのに鳴っているのかと勘違いするくらいリアルで怖かったです

こんな人におすすめ

白夜の設定で暗闇の演出が少なく、ホラーが苦手な人でも比較的見やすい部類です。フォークホラーや北欧神話に興味がある人にはおすすめできます。

一方で、爽快なカタルシスを求める人には向きません。淡々と不穏さが積み重なる展開が肌に合わない人も多いはずです。

評価

私の評価は5点中2点です。映像や音響の作り込みなど完成度は低くないと思いますが、感情移入という点でまったく刺さりませんでした。低い点数は出来の悪さではなく好みの問題です。理由はこの先で説明します。

ここからネタバレ

⚠️ ここからネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。

印象的だったシーン

冒頭に登場する壁掛けの布、タペストリーには本作の展開が描き込まれています。

風景・人物などの絵模様を織り出した綴織(つづれおり)。その壁掛け。タピストリー。タピスリー。

引用:タペストリーとは より

ブロンドの少女が意中の相手に振り向いてもらうため陰毛をパイに混ぜて食べさせ、結ばれるという逸話が描かれています。これはダニーの恋人クリスチャンが村の女性と結ばれる展開の暗示でした。

えぞえ
えぞえ
タペストリーの意味を知ってから見返すと、伏線の細かさに気づけますね

ジョシュが尋ねても教えてもらえなかった「アッテストゥパン」はスウェーデン語で崖の意味です。72歳を迎えた村人の末路を首を切るジェスチャーで示され、高齢者たちの運命が序盤の時点で察しがつく作りになっていました。伏線を張ったうえで淡々と進める編集のリズムに背筋が寒くなりました。

キャラクターについて

主人公ダニー(フローレンス・ピュー)は家族を失ったトラウマを抱えたまま物語を進みます。恋人クリスチャン(ジャック・レイナー)との関係が冷え切っている描写が積み重なるほど、ダニーの心の動きに説得力が生まれます。

ジョシュ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)は民俗学の研究者としてホルガの因習に関心を寄せ、マーク(ウィル・ポールター)は終始マイペース。招待役のペレ(ヴィルヘルム・ブロムグレン)とサイモン(アーチー・マデクウィ)を含め、距離感の変化が緊張を生みます。

良かった点・気になった点

良かった点は、フォークホラーを丁寧になぞった構成と、白夜の明るさの中で不安を積み上げる映像設計です。気になった点は、グロテスクな描写が作り物めいて見え、恐怖より冷めた気持ちが先に立ったことです。

ディレクターズ・カット版もあり、上映時間は170分と劇場版より23分長いです。そちらを見ておけばよかったと思いました。

えぞえ
えぞえ
そういう細かいこだわりが好きです

総評・一言まとめ

監督のアリ・アスターは、本作のラストシーンについて次のようにコメントしています。

主人公ダニーは狂気に堕ちた者だけが味わえる喜びに屈した。

ダニーは自己を完全に失い、ついに自由を得た。

それは恐ろしいことでもあり、美しいことでもある。

引用:アスター監督の本作のラストシーンについてのコメントより

私が映画を評価するときに重視しているのはオチの完成度です。中身が丁寧に作り込まれていても、結末に納得できなければ評価は伸びません。ダニーが自己を明け渡して笑顔を見せるラストは、「狂気に堕ちた者だけが味わえる喜び」だとしても、私には共感より置いてけぼりの感覚が強く残りました。この一点が2点に直結しています。

オチの完成度という点で高く評価している作品として『パラサイト 半地下の家族』も外せません。『パラサイト 半地下の家族』のレビュー記事もあわせてどうぞ。

もうひとつ、私は「元ネタを知っていると2倍楽しめる」映画を高く評価する傾向があります。本作はフォークホラーの型や北欧神話など知るほど発見がある作りで、そこは美点です。ただ、理解が深まるのと感情として面白いのは別物だと実感しました。もう一度観たいかと聞かれると、正直あまり食指が動きません。

えぞえ
えぞえ
自己を失わないで自由でいたいですね

#ミッドサマー

まとめ

映画「ミッドサマー」は、フォークホラーというジャンルを丁寧になぞった作り込みの深い作品です。完成度は認めつつも、私自身はオチに納得できず、評価は5点中2点にとどまりました。

背景知識を補うほど発見が増える映画なので、フォークホラーや北欧神話を少し調べてから見るのもおすすめです。分かりやすいカタルシスを求める人には、あまり向きません。

この記事のまとめ

  • フォークホラーというジャンルを丁寧になぞった作り込みの深い作品
  • 評価は5点中2点、オチに納得できなかったという感想
  • 友達とではなく一人で観るのがおすすめのホラー映画

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