みんな大好きスパイ映画の007、6代目のジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグの最後の作品です。
迫力のあるアクション映画は映画館で観たい派なので、高いお金払って観てきました。
まあ正直、銃撃戦が雑だなぁと感じてしまったけど、映画館で観る価値はあったかなとは思いました。
この記事ではまずネタバレなしの感想からお伝えし、後半ではボンドの結末に触れるネタバレありの考察に進みます。ネタバレパートに入る手前には必ず注意書きを入れているので、まだ観ていない方もそこまでは安心して読み進めてください。先にお伝えしておくと、今回の評価は5点中3点。ダニエル・クレイグ版007、5作品の集大成としての重みは確かに感じたものの、手放しでは絶賛しきれない部分も含めての実感です。
作品情報

| 邦題 | 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ |
| 原題 | No Time to Die |
| 上映日 | 2021/10/1 |
| 作成国 | アメリカ、イギリス |
| ジャンル | アクション |
| 上映時間 | 163分 |
あらすじ
ボンドは現役を退きジャマイカで穏やかな生活を満喫していた。
しかし、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。
誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なもので、やがて、それは脅威をもたらす最新の技術を保有する黒幕を追うことになる。
filmarksより引用
キャスト
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド
出演者
出演者情報は「俳優(役名)」の順番で記載しています。
ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)
ダニエル・クレイグさんが出演している他の映画
- 007 カジノ・ロワイヤル
- 007 慰めの報酬
- 007 スカイフォール
- 007 スペクター
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒
- ドラゴン・タトゥーの女
- トゥームレイダー
- ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
レア・セドゥ(マドレーヌ・スワン)
レア・セドゥさんが出演している他の映画
- 007 スペクター
- アデル、ブルーは熱い色
- 美女と野獣
アナ・デ・アルマス(パロマ)
アナ・デ・アルマスさんが出演している他の映画
- カリブの白い薔薇
- ノックノック
- ブレードランナー2049
- ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
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ネタバレなし感想
とりあえずアナ・デ・アルマスが可愛い
インスタのストーリーとかでよく見る広告に出てくるのがこのアナ・デ・アルマスさん。
綺麗なんだよなぁ。
どんな人なのかがこの3分の動画でわかるのでさっと見るのがおすすめです。
キューバ出身の1988年生まれらしいので、2021年時点では33歳です。
クレイグ版007、集大成としての空気感
前作『スペクター』からボンドとマドレーヌ・スワンの関係が続いていることもあって、本作は序盤からどこか湿った、終わりを予感させる空気が漂っています。派手なガジェットや小気味よいアクションで押し切る従来の007らしさよりも、ボンドという一人の男の人生を締めくくることを優先した作りだと感じました。163分という上映時間はシリーズでもかなり長い部類ですが、駆け足で消化するのではなく、腰を据えてクレイグ版の集大成に付き合う一本だと思っておくとちょうどいいです。
見どころ・おすすめポイント
今回の敵役は、ラミ・マレックが演じるリューツィファー・サフィン。過去のボンド映画の悪役に比べても静かで不気味な佇まいで、声を荒げるでも派手に暴れるでもないのに、画面に出てくるたびに緊張感が走ります。一方で、正直に言うと銃撃戦のカット割りや間合いはやや雑に感じる場面もあり、そこは過去作のほうが丁寧だったなという印象も残りました。それでも、ダニエル・クレイグの表情の演技だけで見せる場面は今回が一番深く、アクションよりもドラマの部分で魅せる映画だと捉えると納得できる出来だと思います。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
『カジノ・ロワイヤル』から続くダニエル・クレイグ版007を追いかけてきた人には、区切りとして観ておいてほしい一本です。逆に、派手などんちゃん騒ぎのアクション007を期待している人や、007シリーズを本作から観始めようとしている人には、あまりおすすめしません。前作までの積み重ねを知っている前提の作りになっているためです。
評価
というわけで、私の評価は5点中3点です。役者の演技や締めくくり方には満足しつつ、アクション映画としての単純な爽快感では過去作に一歩譲るというのが率直な感想です。
ネタバレあり感想・考察
⚠️ ここからネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
印象的だったシーン
最も印象に残ったのは、終盤の島の施設でのシークエンスです。ボンドが自分の体内に埋め込まれたナノマシンによって、もう二度とマドレーヌや娘のマチルドに触れられないと悟る場面は、それまでの007にはなかった生々しい絶望がありました。派手な爆発や銃撃よりも、ボンド自身が状況を静かに受け入れていく表情のほうが強く印象に残る演出でした。
キャラクターについて
サフィンというキャラクターは、最後まで何を根本的に望んでいるのかがつかみきれない不気味さのまま突き進んでいく人物でした。分かりやすい復讐劇や野望として説明しすぎないぶん、逆に不気味さが際立っていたように思います。マドレーヌとの関係については、ボンドが娘マチルドの存在を知りながらも任務を優先せざるを得なかった描写があり、007という役割と一人の父親としての葛藤が、これまでのクレイグ版で積み重ねてきた人間くささの延長線上にありました。
良かった点・気になった点
良かった点は、5作品分の積み重ねをきちんと回収しきったストーリーテリングです。気になった点は、前述の通りアクションシーン自体の見せ方がやや粗く感じられたこと、そして163分という尺の長さをドラマ部分にじっくり割いた分、テンポの間延びを感じる場面があったことです。
総評
総評として、本作はダニエル・クレイグ版007の集大成にふさわしい重さを持った一本だと思います。ボンドが命を落とすという結末は、シリーズの伝統を大きく破る選択で、賛否が分かれるのも当然だと感じました。私自身も、観終わった直後は「007でここまでやるのか」という驚きが先に立ち、素直に喜べる終わり方ではありませんでした。ただ、5作品かけて描いてきたボンドという人間の物語を締めくくる選択としては筋が通っていて、単純な爽快感やスカッとする終わり方を求めていた自分とは距離があったというのが正直なところです。この「やりきった感」と「もう少し違う終わり方もあったのでは」という気持ちの両方があるからこそ、評価は5点中3点に落ち着きました。
音楽
主題歌はビリー・アイリッシュの「No Time to Die」。この曲はアカデミー歌曲賞を受賞しており、映画のトーンそのままの静かな緊張感が漂う一曲です。
まとめ
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ダニエル・クレイグ版007の5作品を締めくくるにふさわしい、重みのある一本でした。派手などんちゃん騒ぎのアクション映画としてではなく、一人の男の人生の終わり方を描いた作品として観ると、評価は変わってくると思います。まだ観ていない方は、まずはネタバレなしの感想部分を参考にしつつ、ぜひ劇場やご自宅で本編を観てから、この記事のネタバレ考察部分も読み返してみてください。