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感想

お気に入りの映画の一つであるインセプションです。
まずはネタバレなしの範囲で基本情報から。クリストファー・ノーラン監督が手がけたSF大作で、アメリカでは2010年7月16日、日本では2010年7月23日に公開されました。上映時間は148分。主演のレオナルド・ディカプリオに加えて、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エリオット・ペイジという豪華なキャストが揃っています。音楽を担当したのはハンス・ジマーで、この感想の後半でも触れますが、この映画の緊張感はこの人の劇伴に支えられている部分がかなり大きいです。
どんなオチなのかって映画でもとても大切だと思うですよね。
中身がとてもよくてもオチがくそだと「な~んだ」ってなることがあるんですけど、このインセプションは中身も最高で、オチは完璧なんですよね。
何が良いかっていうのは、最後どうなったのかを視聴者に考えさせる構成が素晴らしいです。ここまではネタバレなしで話せる範囲ですが、この先は具体的なシーンや結末にがっつり触れていくので、まだ観ていない人はここで一度ブラウザを閉じて本編を観てから戻ってきてください。
夢に潜って潜在意識にある秘密を盗むことができるのですが、何度か繰り返していると夢か現実世界なのかわからなくなってしまいます。
そして、夢は階層になっていてどんどん深くまで潜ることができます。
そして夢から戻るときは死ぬと現実世界や一つ上の階層に戻ることができます。

死んだら一つ上の階層に戻ることができるのですが、もう1回潜ることもできます。
こうやって何度も潜っているとどこが現実世界かわからなくなってしまいます。
⚠️ ここから先は物語の核心と結末に触れる本格的なネタバレです。まだ観ていない方はご注意ください。
そして、レオナルド・ディカプリオの奥さんは現実世界にいるのにトーテムを捨ててしまったので、死ねばひとつ上の階層に戻れると思って自殺してしまいます。
レオナルド・ディカプリオのトーテムは夢の中だとコマが回り続けるというものです。
最後、無事に任務を終えて帰ってきた風なんですけど、それが現実世界なのか、まだ夢の中なのかがわからないというのが深いですね。
印象的だったシーン
一番テンションが上がったのは、アーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)がホテルの廊下で戦う無重力アクションのシーンです。上の階層で車が横転して回転しているせいで、この階層では重力の向きがどんどん変わっていくんですが、それをCGだけでごまかさずに廊下のセットごと実際に回転させて撮っているのがすごいところです。天井や壁を蹴って戦う殺陣がふわっと浮くような質感で撮れているのは、この物理的な仕掛けがあってこそだと思います。
もう一つ忘れられないのが、建築家アリアドネがパリの街をパタンと二つ折りにしてしまうシーンです。夢の中では物理法則を自由に書き換えられるという設定を、セリフで説明するだけじゃなくて一発の映像で「あ、この映画はこういうルールなんだ」と納得させてくる構成力が本当に上手いです。
キャラクターについて
主人公コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、亡くなった妻モルへの後悔を抱えたまま任務を続けているので、見ていてかなり切ないです。モル(マリオン・コティヤール)は本人ではなくコブの潜在意識が作り出した投影として何度も登場するんですが、優しい妻というより「コブの罪悪感そのもの」みたいな存在として描かれているのが怖いところでもあります。
アーサーはコブの右腕として作戦を淡々とこなす参謀タイプで、さっきの廊下のシーンも含めてクールに戦う姿がかっこいいです。アリアドネ(エリオット・ペイジ)は新人の建築家という立場上、観客と同じ目線で「これってどういう仕組みなんですか?」と聞いてくれる案内役になっていて、複雑な設定を理解する助けになっています。サイトー(渡辺謙)はコブに依頼を持ちかける実業家で、物語の始まりだけでなく最後の最後まで深く関わってくる役どころです。
良かった点・気になった点
良かった点は、なんといっても複雑な夢の階層構造を、セリフの説明ではなく映像そのものの力でねじ伏せてくる構成力です。廊下の無重力アクションもパリの折りたたみも、頭で理解する前に「うわ、すごい」と感覚で納得させられるので、設定の複雑さがそこまでストレスになりません。
気になった点を挙げるなら、階層ごとの状況を整理するセリフがかなり多いので、初見だと画面を追うだけで手一杯になりがちなところです。一度観ただけだと誰がどの階層にいるのか混乱することもあるので、そこは慣れが必要かなと思います。とはいえ、この分かりにくさも含めて「もう一回観たくなる」映画なので、個人的にはマイナスというより中毒性に近いです。
総評・一言まとめ
■ 5点をつけた理由
夢の階層構造という複雑な設定を、廊下の無重力戦闘やパリの折りたたみといった映像そのものの説得力でねじ伏せていること。そして、ラストで回り続けるコマが現実か夢かを観客に委ねたまま終わる構成が、観終わったあとも頭から離れない余韻を残すこと。この2点だけで満点をつける理由として十分だと思っています。
総評としては、最後まで気が抜けないのは、映像や展開だけじゃなくラストのコマが「これは現実なのか」という問いをずっと投げかけ続けてくるからだと思っています。しかも、この緊張感を全編通して支えているのがハンス・ジマーの劇伴です。重低音を効かせたスコアが場面ごとにじわじわと圧をかけてくるので、観ている間ずっと落ち着かない気持ちにさせられるんですよね。同じノーラン監督が「時間」というテーマにさらに振り切った『テネット』の感想レビュー(https://soichiezoe.com/tenet-review-2020/)も書いているので、夢と時間というこの監督の作家性が気になった人はあわせて読んでみてください。
パプリカをパクッてる説はある
日本のアニメのパプリカという映画があるのですが、この中で出てくるシーンがインセプションで度々出てきます。
恐らくこのパプリカのシーンをぱくって実写に入れているのでしょう。
見比べてみるとそんまんまなので面白いですよ。
あらすじ
レオナルド・ディカプリオが演じるドム・コブは人の心が無防備な寝ているときに夢に入って潜在意識から貴重な秘密を盗みだすことができるスペシャリストです。
そんな彼のもとにある依頼がきて、それは潜在意識から秘密を盗むのではなくて、潜在意識にアイディアを植え付けるという不可能と言われているものでした。
インセプションは日本語で植え付けるという意味なので、これがタイトルにもなっているキーワードです。
夢の中と現実世界かどうかを判断するためにこの世に一つしかないトーテムを作ります。そのトーテムによって判断します。
この不可能と言われている依頼をコブは優秀な仲間と共に成し遂げるために綿密な計画を立てて実施していきます。
いざ、作戦を始めた途端に思いがけない障害が発生します。
それはコブの潜在意識が邪魔をしていたのでした。
コブは自分の妻の潜在意識に入り長い時間を一緒に過ごしたのですが、とあることが原因で妻は自殺してしまいます。
問題を抱えるコブの潜在意識に邪魔されながら果たして無事に依頼をこなすことができるのか?
そして、最後のコマは回り続けたのか、それともとまってしまったのか、それは視聴者の想像力に委ねられます。
映画情報
| 邦題 | インセプション |
| 原題 | Inception |
| 上映日 | 2010/7/23 |
| 作成国 | アメリカ |
| ジャンル | アクション/アドベンチャー |
| 上映時間 | 148分 |
2時間半もある長編の映画ですね。
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飽きずにしっかり楽しめるのが良いです。
音楽を担当したのはハンス・ジマーで、重低音を軸にした緊張感のあるスコアが全編を通して効いています。また、この映画は第83回アカデミー賞で撮影賞・視覚効果賞・音響編集賞・録音賞の4部門を受賞しています(ノミネートは計8部門)。物語の面白さだけでなく、映像・音の技術面でもしっかり評価されている作品です。
キャスト
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
『ダークナイト』三部作や『メメント』でも知られる監督で、記憶や時間を題材にした作品を多く手がけてきました。インセプションも「夢」という切り口で同じテーマにさらに踏み込んだ一作だと感じます。
レオナルド・ディカプリオ
主人公ドム・コブ役。過去の後悔を抱えながらも任務を遂行しようとする姿を、静かな重みのある演技で見せてくれます。
渡辺謙
サイトー役。コブたちに依頼を持ちかける実業家で、物語の始まりと終わりの両方に深く関わってきます。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
アーサー役。コブの右腕として作戦を支える冷静な参謀で、無重力の廊下での戦闘シーンが印象的です。
マリオン・コティヤール
モル・コブ役。コブの亡き妻として、夢と現実の境界を何度も揺さぶってくる重要な存在です。
エリオット・ペイジ
アリアドネ役。夢の建築を担当する新人で、観客と同じ目線で物語のルールを説明してくれる案内役でもあります。
【まとめ】面白い映画といったらインセプションですね
「何か面白い映画ない~?」て聞かれたらとりあえず「インセプションは?」といいますね。
見たことある人だとインセプションの話だけで1回分の飲み会の間はその話だけでもいけますねw
まだ見たことない人は是非見てみてください。
見たことある人も久しぶりに見直してみては?
そんな面白いインセプションはNetflixでも見れますし、U-NEXTでも見れます。
U-NEXTは31日間無料トライアルがあるので、上手く活用したら良いですよ。
この記事のまとめ
- ✓ 夢の階層構造という複雑な設定を、廊下の無重力戦闘やパリの折りたたみといった映像の力でねじ伏せている
- ✓ ラストで回り続けるコマが、現実か夢かという問いを観客に委ねたまま終わる余韻が強い
- ✓ ハンス・ジマーの重低音のスコアが全編の緊張感を支えている