映画・アニメ感想

『ジョン・ウィック: チャプター2』レビュー:殺し屋の世界へ深く踏み込む第2章

更新日:

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。

あいちゃん
あいちゃん
『ジョン・ウィック: チャプター2』って、どんな内容なの?
前作の続編で、ジョンが新たな敵と対峙するよ!殺し屋の裏社会がさらに広がる展開だね。
えぞえ
えぞえ

『ジョン・ウィック: チャプター2』は、2014年の前作を受けて制作された続編で、伝説の殺し屋ジョン・ウィックが再び暗殺者たちの世界に引きずり込まれていく一本です。監督は前作から続投のチャド・スタエルスキ、公開は2017年(日本では同年7月7日)、上映時間は122分。この記事では、まず未鑑賞の方向けにネタバレなしでチャプター2の感想と見どころを整理し、後半の「ここからネタバレ」という一文のあとで、鑑賞済みの方向けにストーリーの核心や結末まで踏み込んだ考察を書いています。評価は5点中3点。アクションの質は前作以上に研ぎ澄まされている一方で、ストーリー展開にやや強引さを感じる部分もある、というのが率直な感想です。

映画の情報

映画の情報
映画名ジョン・ウィック: チャプター2
監督チャド・スタエルスキ
ジャンルアクション / クライム
上映時間122分
公開日2017年2月10日(北米)/2017年7月7日(日本)
評価5点中3点

本作の発端になっているのは、前作のラストでジョンが交わした「マーカー(血の誓印)」と呼ばれる、絶対に断れない依頼の誓いです。この誓いを持ち出されたジョンは望まぬ依頼を拒めないまま、ローマの地下墓地(カタコンベ)からニューヨークの裏社会まで引きずり回されることになります。ここまではあくまで物語の入り口にあたる設定紹介なので、ネタバレなしの範囲で触れています。

関連: 人気の映画・ドラマ・アニメが見放題【Amazonプライム・ビデオ】

あらすじ

前作で平穏な生活を取り戻したかに見えたジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)。しかし、殺し屋の世界に戻ることを余儀なくされ、彼の過去が再び牙をむく。ジョンは命を狙われながらも、新たな敵に立ち向かうことを決意する。

前作からわずか5日後という時間設定も本作の特徴で、ジョンが心身ともに休む間もなく次の修羅場に放り込まれる緊迫感が序盤から続きます。舞台がニューヨークだけでなくローマにも広がることで、シリーズの世界観そのものが一段階スケールアップした印象を受けました。

感想と見どころ(ネタバレなし)

ここから先は、まだ鑑賞していない方でも安心して読めるネタバレなしの感想です。

感想と見どころ(ネタバレなし)

1. 洗練されたアクションの継承

前作で確立された「ガンフー」(拳銃を使った近接格闘と射撃を組み合わせた独自の殺陣)を、本作ではさらに畳みかけるように発展させています。カットを細かく割りすぎず、ワンカットの中でジョンの動きを追い続けるカメラワークのおかげで、誰が何をしているのか迷わず追える見やすさがあるのも好印象でした。特にローマの地下墓地(カタコンベ)での銃撃戦は、狭い通路と柱を使った立ち位置の切り替えが速く、テンポの良い編集と相まって息をつく間もない緊張感を作り出しています。

2. 世界観の拡張

前作では断片的にしか見えなかった殺し屋業界の「掟」が、本作では一気に解像度を上げて描かれます。暗殺者専用ホテル「コンチネンタル」が国際的なネットワークとして機能していることが分かるほか、専属の仕立て屋が防弾仕様のスーツを一から誂えるシーンなど、裏社会の「日常」を覗き見るような細部の作り込みが楽しく、単なるアクション映画を超えた世界観の厚みを感じさせます。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

アクション映画のスタントや殺陣そのものを楽しみたい方、前作『ジョン・ウィック』の世界観をもっと深く知りたい方には迷わずおすすめできる一本です。一方で、会話劇や人間関係の機微をじっくり描く映画を好む方、アクション以外の場面でもテンポの良さを重視する方には、中盤の「掟」を説明するパートがやや冗長に感じられるかもしれません。

評価

評価は5点中3点としました。アクション設計そのものは前作を上回る完成度だと感じる一方で、「掟」を説明するための会話パートがやや長く、テンポの面でもったいなさを感じた部分がマイナス材料です。純粋な殺陣の快感と、ストーリーの運び方への好みが分かれる作品だと思います。

キャスト紹介

最後にネタバレなしの範囲で、本作を支えるキャストを紹介します。

  • キアヌ・リーブス(ジョン・ウィック役):前作に続き主演。殺陣の多くを自ら演じきる姿勢が、映像のリアリティに直結しています。
  • コモン(カシアン役):サンティーノ側のボディガードとしてジョンと対峙する、実力伯仲の相手役。
  • ローレンス・フィッシュバーン(バワリー・キング役):ニューヨークの浮浪者ネットワークを束ねる、裏社会のもう一つの顔役。
  • リッカルド・スカマルチョ(サンティーノ・ダントニオ役):ジョンにマーカー(血の誓印)を持ち出すイタリアの犯罪一族の男。
  • イアン・マクシェーン(ウィンストン役):コンチネンタル・ニューヨークの支配人で、掟の番人的な存在。

⚠️ ここからネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。

ネタバレあり感想・考察

衝撃のラストと「エクスコミュニケイト」

物語終盤、ジョンはコンチネンタル・ホテルの敷地内でサンティーノを殺害してしまいます。これはホテル内での商売(=殺し)を禁じる絶対的なルールへの違反であり、ウィンストンはやむなくジョンを「エクスコミュニケイト(除名)」として扱わざるを得なくなります。わずかな猶予と桁違いの懸賞金をかけられた状態で単身放り出されるラストは、前作以上に孤独で絶望的な幕切れでした。相棒である犬と一緒にセントラル・パークへ走り出す最後のカットは、次作への強烈な引きとして機能しています。

印象的だったシーンと演出

個人的に最も痺れたのは、終盤の「鏡の間」での対決です。鏡張りの回廊を舞台にすることで、どこに敵がいるのか観客にも分かりにくくなる仕掛けになっており、キアヌ・リーブス演じるジョンの息遣いや視線の動きだけで緊張感を伝える画作りになっています。台詞に頼らず、カメラの映し方と役者の身体表現だけで「どちらが先に相手を見つけるか」という駆け引きを見せる、本作屈指の名場面だと思います。

良かった点・気になった点

良かった点は、ローマの遺跡やカタコンベ、鏡の間といったロケーションそのものがそのままアクションの舞台装置になっている構成の巧みさです。一方で気になったのは、コンチネンタルの掟やハイテーブル(殺し屋組織の最高意思決定機関)の仕組みを説明する会話パートが中盤に集中していて、テンポが一度途切れるように感じた点。説明自体はシリーズを理解するうえで必要なのですが、アクションの熱量とのギャップが大きく、観るタイミングを選ぶ映画だと感じました。

総評・一言まとめ

総評として、この映画は「アクションの快感」と「会話で世界観を積み上げる律儀さ」という、性格の異なる二つの時間が同居した作品だと捉えています。前者だけを求めて観ると中盤で少し息切れしますが、後者を「次回作のための丁寧な仕込み」として楽しむ姿勢で観ると、印象がかなり変わってくる映画だと思います。今回はその両面を天秤にかけたうえで、5点中3点という評価にしました。

キャスト情報

キャスト情報
  • 主演:キアヌ・リーブス(ジョン・ウィック役)
  • 共演:リッカルド・スカマルチョ(サンティーノ役)、イアン・マクシェーン(ウィンストン役)、ルビー・ローズ(アレス役)

まとめ

まとめ(『ジョン・ウィック: チャプター2』レビュー:殺し屋の世界へ深く踏み込む第2章)

『ジョン・ウィック: チャプター2』は、アクション映画としてのクオリティを前作から着実に引き上げつつ、殺し屋の裏社会というシリーズの根幹をさらに掘り下げた意欲作です。ガンフーの快感を求める方にも、コンチネンタルやハイテーブルといった世界観の広がりを楽しみたい方にも刺さる一本ですが、中盤のテンポにはやや好みが分かれるかもしれません。それでも、ラストの絶望的な引きまで含めて「次が気になる」作品であることは間違いなく、シリーズを追いかける価値は十分にある1本だと感じました。

この記事のまとめ

  • アクションのクオリティを前作から着実に引き上げた続編
  • コンチネンタルやハイテーブルなど世界観の広がりが魅力
  • ラストの絶望的な引きで次作が気になる展開

-映画・アニメ感想
-, ,

Copyright© エゾブログ @ワンピース考察・映画レビュー , 2026 All Rights Reserved Powered by STINGER.