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【5点中4点】名作映画「スタンド・バイ・ミー」ネタバレあり感想|歳を重ねるごとに良さがわかってくるスルメ映画【1987年】

更新日:

「スタンド・バイ・ミー」は幅広い年齢層から愛されている名作の映画です。

4人の少年達がひたすらに死体を見つけて有名になろうとして、淡々と線路の上を歩いていく夏の2日間を描いています。

この映画を見て、「自分たちも小さい頃は友達とつるんで秘密基地を作って遊んでいたな」と思いだします。

たぶんスタンドバイミーを好きな層の比率は男性のほうが多いのではないでしょうか。

そしておじさんになるにつれてこの映画の良さがわかってくるんじゃないかなと思うスルメ映画です。

そのため、僕も現時点では4点ですが、あと10年も経てば5点になっているかもしれません。

映画自体が主人公の回想だから、見ているこちらも、あたかも自分の過去を振り返っているような錯覚になるのがトリックなのかもしれません。

作品情報

スタンド・バイ・ミー
邦題スタンド・バイ・ミー
原題Stand By Me
上映日1987年4月18日
作成国アメリカ
ジャンルドラマ/アドベンチャー
上映時間89分
作品情報

1987年に公開された映画なので、使われているパソコンが古くて興奮します。(笑)

令和になって2021年に見ても十分に楽しめるのが凄いですよね。

映画って古くても面白いから凄い。

まあ、そもそも原作が面白いんでしょうね。(読んだことないけど。いつか読みたい)

あらすじ

舞台は1959年のオレゴン州にある人口たった1281人の小さな田舎町キャッスルロックにいる4人の少年の物語。

12歳の本が好きなゴーディという少年は、優秀な兄が事故で亡くなってから両親から冷たい態度をとられていた。

ゴーディにはいつもつるんでいる悪友が3人いた。

アル中の父親と不良な兄と劣悪な環境だが心優しいリーダー的存在のクリス。

父親がノルマンディー上陸作戦の英雄であることに歪んだ愛情を抱くテディ。

ぽっちゃりでどんくさい臆病者のバーン。

4人はある日、少年が列車にひかれて行方不明になっていると聞いて、「見つけて有名になろうと」興奮しながらも不安を抱えながら、30キロ先の森まで線路の上を歩いて死体を探しに行きます。

そんな4人は果たして無事見つけることができるのか?!

キャスト

監督:ロブ・ライナー

ロブ・ライナー

かわいいおじさんですね。

他の作品はこんな感じ。

  • 最高の人生の見つけ方

最高の人生の見つけ方

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが出演している泣ける映画。

脚本

レイノルド・ギデオン

ブルース・A・エヴァンス

原作:スティーヴン・キング

スティーヴン・キング

スティーブンキングはホラー小説家として有名です。

ホラーが多い中でスタンドバイミーはまったりしたヒューマンドラマと珍しい作品です。

関連作品

  • シャイニング
  • ショーシャンクの空に
  • IT

出演者

出演者の紹介です。

役者名(キャラ名)
紹介文

上記のように書いていきます。

えぞえ
えぞえ

キャラ名なのか役者名なのかわからなくなりますよね。

ウィル・ウィートン(ゴーディ)

ウィル・ウィートン

ゴーディは今回の主人公で、自分の存在価値について葛藤している思春期まっさかりである。

優秀であった兄のデニーが交通事故で死んでしまい、家族は落ち込んでいる。

兄が生きていたころから、両親はデニーのことしか興味がなくて、ゴーディのことはおかまいなしだった。

唯一兄のデニーだけが、ゴーディが書いた物語を面白いといって褒めてくれていたのであった。

兄デニーの宝物であるヤンキースの帽子をもらって大切にしている。

父親からはゴーディの友達のことまで批判される始末であった。なんの証拠もないのにクリスの家族が悪いからといって、クリスが給食代を盗んだと言われてしまう。

リヴァー・フェニックス(クリス)

リヴァー・フェニックス

いやー、クリス役のリヴァー・フェニックスがかっこいいっすよね。名前もファミリーネームがフェニックスてかっこよすぎない?

このたばこをくわえているのがすんげー絵になる。羨ましい。

白Tにデニム、スニーカー、これだけでかっこいいてずるくない?(笑)

クリスが泣くシーンではこっちもぐっと泣けてくる。

そして、リヴァー・フェニックスという俳優はそのあと23歳という若さで本当に死んでしまう。

そして、弟であるホアキンがジョーカーでアカデミー賞主演男優賞を獲得。

えぞえ
えぞえ

まさにゴーディと兄のデニーとの関係で鳥肌が立った。

コリー・フェルドマン(テディ)

コリー・フェルドマン

イカれているけどどこか憎めないテディ役のコリー。

父親が頭おかしくなってしまって、テディの耳を焼こうとしてしまったとのこと。

最初に登場するたばこを吸っているシーンで左耳が焼けただれています。

字幕ばっかり見ていると役者の細かいところを見落としてしまうので、英語で字幕なしで聞き取れるようになりたいと思った瞬間でした。

ジェリー・オコンネル(バーン)

ジェリー・オコンネル

バーンは、秘密基地に入る合言葉を忘れてしまうし、へそくりを家の下に埋めて、どこに埋めたかを地図に描いていたが母親に捨てられてしまってどこにあるかわからなくなってしまうというドジっこである。

そのあと9か月も探しているのはウケるけど、少しかわいそうでもあります。

感想

4人の少年の物語は作り話なのか実話なのか?

最初のシーンでおじさんが新聞を読んでいるところからスタートします。

新聞には、「弁護士クリス・チェンバーズが刺殺される」と書いてあります。

たぶん、このおじさんがゴーディで、小説家になっていて、クリスは弁護士になって、レストランでケンカしている人を止めようとして喉を刺されて死んでしまったのでしょう。

でも僕はこれも全部作り話なんだろうなって思いました。

まあ実際、この話をスティーブンキングが書いているわけだから、スティーブンキングの実体験ではないでしょう。

(もしかしたら実体験かもしれないけど)

物語の中では、名前もでてこないおじさんが、クリスという男の人が殺されたという新聞を見て、ゴーディ、クリス、テディ、バーンという少年を創造したって思うと、めちゃくちゃ凄くないですか?

なので、これは冴えないおじさんが実は超売れっ子の小説家で、おじさんの実体験のようにみせた全くの作り話を見せられているっていうオチなんだと思います。

えぞえ
えぞえ

創造力って凄いよな

町中で銃を乱射した後の仲直りの仕方がほっこりする

死体を探しに森の中に入っていくので夜、熊とかから身を守るためといって、クリスは勝手に父親の机から銃をぱくってきました。

銃を自慢したいクリスはさっそくゴーディに見せびらかします。

本物の銃に興奮するゴーディは弾が入っていないと確認して引き金をひくと、なんと弾が入っていて実弾を撃ってしまったのでした。

えぞえ
えぞえ

銃声音はかんしゃく玉と勘違いされる程度なんだw

クリスはゴーディのびびった顔を思い出して笑っています。

えぞえ
えぞえ

実際、クリスのびびった顔も面白いですがねw

ゴーディは、クリスに騙されたと思って怒っています。

ただ、クリスは本当に弾が入っていたとは知らないと必死に弁明します。

ゴーディは、母さん、小指に誓ってうそではないことをクリスに誓わせました。

えぞえ
えぞえ

小指に誓うときのクリスの仕草がかっこいいんだよな

この誓いのあと、不良グループのリーダーであるエースと、クリスの兄であるアイボールに絡まれます。

えぞえ
えぞえ

何回も見たことあるんですけど、これまでずっとエースをクリスの兄だと勘違いしていました。笑

エースの隣にいる爽やかイケメン風なのがクリスの兄のアイボールだと初めて知りました。

ゴーディは兄からもらったヤンキースの帽子をエースにとられて、「返せ」と躍起になっていて、ゴーディをからかっているエースをみてクリスが一言「asshole(ばかやろう)」。

クリスの一言にキレたエースは謝らせようとたばこの火を顔に近づけてきます。

えぞえ
えぞえ

世界共通でどこにでもこういう嫌なやつっているんだな。僕も中学のときに不良の先輩がたばこ吸ってたやつを押し付けられそうになりましたわ。

そのあとの、ゴーディとクリスが互いのケツを蹴り合うのですが、ゴーディのキックが思ったよりも強くて、クリスがよろけてしまうシーンは「ふふ」っとほっこりするシーンで、個人的に好きなシーンです。

2ドル37セント→237の数字はスディーブン・キングの原作でよく出てくる

スタンドバイミーと同じスティーブン・キング原作である以下2つの作品でも237が出てきます。

「ショーシャンクの空に」では、牢屋の番号が「237」。

「シャイニング」では、ホテルの部屋番号が「237」

えぞえ
えぞえ

「237」の数字にどんな意味があるのでしょうかね。

クリスの父親はウィンストンを吸っている

たばこのウィンストン

12歳の少年が食後の一服が一番うまいとか言っているの、日本では考えられないですよね。

↓これは笑う。

実際、クリスに憧れて吸ってしまった少年たちの気持ちが凄いわかる。

「僕変かな?」ってマジな質問に「みな変わってるさ」と返せるのイケメンじゃね?

ゴーディは自分のことに自信がないのと、周りからは兄のようにアメフトをやれと言われるので、作家になりたいと思っている自分が変わっているのではないかと思っています。

自分のことについて仲の良いクリスにマジなトーンで質問して、「Everybody's weird」とさらっと言えるのがかっこいいです。

そのあと、中学に行ったらお別れだと言われて、理由がクリスやテディ、バーンたちといると、頭が腐ってしまうからだといいます。

ゴーディは進学組に行くだろうと。

そんな真面目な話をしているときにテディとバーンは、「マイティ・マウスとスーパーマン」のくだらない話で盛り上がっていました。笑

えぞえ
えぞえ

スーパーマンは本物だと!?笑

クリスの名言

君は才能がある。でもそれを誰かが育てなければ才能も消えてしまう。君の親がやらないなら俺が守ってやる。

えぞえ
えぞえ

いや、クリス、かっこよすぎだろ

ゴーディとクリスが話していて遅れているところにテディが「早くしろよ、死体が生き返ってしまうぞ」っていうセリフもクスッと笑いました。

橋の上で汽車に追われ端によけたが、あれ普通なら死んでるよな?

ギリギリでよけて端に飛んでよけているけど、普通に岩とか石があって頭打って死んでもおかしくないよな。

よく平気だったな。

パイ食い競争

このシーンは食事中には見ないほうがいいですね。

こっちまでもらいゲロしそうになります。

ここでゴーディの作り話が上手いことがわかります。

ただ、テディにとってはオチが微妙だったみたいです。

このシーンから、クリスが言っていた、ゴーディは物語を作る才能はあるけど、最後のオチまで完璧に作れていなかった。だから、いまある才能を誰かに伸ばしてもらって才能を開花させる必要があるんだと。

僕はそんなことを感じました。

深夜テンションで本音を話すクリスとゴーディ

ゴーディは夢の中で父親から(死ぬのが兄ではなく)「お前ならよかった」と言われ、飛び起きます。

優秀だった兄が死んで家族が落ち込んでいるかつ、ゴーディに冷たい態度をとっていることから、両親が、特に父親が「お前ならよかった」と潜在意識で考えてしまっていたのでしょう。

ゴーディがクリスに「僕と一緒に進学組に行こう」と誘うシーン良いですよね。

この時のアメリカは家庭の状況で子供の良し悪しを判断されていました。

今の日本でも同じかもですね。

クリスは実際に給食代を盗んでいました。

ただ、それを返そうとしたのですが、クリスが盗んだお金を教師が盗んで新しいスカートを買っていたそうです。

そんな理不尽な状況ですが、(家庭の悪い不良である)「アイボールの弟のクリスの言葉を誰が信じる?」と、そして教師に裏切られたことを思い出して泣いてしまいます。

えぞえ
えぞえ

親や兄弟のせいで誰からも信頼されないのはしんどいですね

クリスの名言

I just wish that I could go someplace where nobody knows me.

テディ「子供時代はに二度とこない」クリス「バカは一生続く」

このくだり好きなんですよねー。

僕も子供時代にもっとたくさん遊んでおけばよかったなと思います。

そして、日記とかつけておきたかった。

何して遊んでいたのか、何を思っていたのか、そんな僕の心情を書いておけば僕だけが楽しめる物語だったのに。

そう思って日記を書き始めた27歳でした。

https://twitter.com/_zzzEv/status/1398276044205953025

テディが別れ際にクリスに言った「怒ってないか」はなんのこと?

これなんのことやろ?

わらかん。

テディが汽車に向かって肝試しして、クリスが止めたことに、テディがキレてたことかな?

アメリカの独特な仲直りの仕方の握手

手のひらをあわせてこすってを、裏返してもう一度。

クリスがゴーディと別れる前に握手しようと言ったセリフ。

Give me some skin

これ、アメリカの独特の文化なんですかね。

ゴーディははげかけたおじさんになるまでネタに困らないほど作家として活躍していた

最後に古いパソコンに向かって物語を書いているゴーディが出てきます。

はげかけたおじさんになるまで作家として活躍できたのでしょう。

クリスからはネタに困ったらぼくらのことを書けと言われていましたが、今回は新聞の記事を見てクリスのことを思い出したから書き始めたのでしょう。

だから、ゴーディはその後、しっかり才能を伸ばして小説家になれたということですね。

えぞえ
えぞえ

すんげえ立派な家に住んでますよね。

ゴーディが書いた物語のオチは以下のように書いていました。

I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve.

Jesus, does anyone?

あの12歳の時のような友達はもうできない。もう二度と。。。

パイ食い競争の話をしてテディにオチが微妙とダメ出しされてから、才能を磨いたゴーディは成長してそれっぽいオチを書くことができましたよ。というオチだと僕は思ってます。

これは、クリスに10年以上会っていなかったことの後悔と、死んでしまったからもう二度と会えない、死んでしまった兄デニーの想い、そして子供時代の感受性豊かなときの友達は特別大切だった、そんなことを含んでいるんでしょうね。

えぞえ
えぞえ

書き終わった後のおじさんゴーディも満足気ですもんね。

https://twitter.com/_zzzEv/status/1398282951117340679

↓これは笑った。

https://twitter.com/_81mi/status/1398283627872489474

原作読んだことないから知らなかったけど、エースにボコボコにされるんだ。

エースに殴られたことをきっかけにテディとバーンとは疎遠になっていくんだね。

これ大事じゃね?

映画にも一分追加しろよ。

音楽

Ben E KingのStand By ME

スタンドバイミーといったらこの音楽ですね!

ベン・E・キングが歌うスタンドバイミー。

映画の内容と凄く一致して、切なくなるんですよね。

小学校の頃によく遊んでいた友達は今何やっているだろうなぁとかふと考えだします。

実家にいるときに見たら卒アルを開きだしちゃいますね。

歌えるようになりたいと思って練習するのですが、こんなにオシャレに歌えないんですよ。(悲)

英語の発音ですね。あとはビートかな?

上手く歌えるコツがあれば教えてください。(切実)

ボビー・デイのロッキン・ロビン

最初にラジオで流れている曲です。

コーデッツのロリポップ

テディとバーンが指で口を鳴らすシーンが可愛いですね。

【まとめ】10年後にもう1回見て感想教えて!

映画って見る時の自分の状況によって感想が変わるから面白いです。

20代の僕はまだ4点をつけていますが、30代40代になっていくと点数が上がるのか、もしくは下がってしまうのか、どっちになるのか楽しみです。

皆さんはいかがですか?

よかったら皆さんの感想もコメントにて教えてください!

それではまた!

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