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スリラーバーク編で初登場し、現在はゾロやミホークとも奇妙な縁を持つペローナ。彼女の可愛らしい見た目の裏には、あまりにも壮大な伏線が隠されているのではないかと、以前から一部のファンの間で語られてきました。今回はその代表的な考察を土台に、前提となる確定情報の整理と反対解釈の検証まで踏み込んで、彼女の正体に迫ってみたいと思います。
⚠ この記事はワノ国編で明らかになったロックス海賊団関連の情報を含む考察です。ネタバレが気になる方はご注意ください。
今回の記事の内容
- ペローナとロックス海賊団に関する確定している前提事実の整理
- ロックス海賊団の残党「ギルバスター」が実の父親である可能性
- 月光モリアが幼いペローナを拾い、「親」代わりになった感動の経緯
- 「クマ」のぬいぐるみに執着する理由は父の登場作品へのオマージュ
- この考察に対する反対解釈・別の可能性の検証
考察の前提となる確定事実|ペローナとロックス海賊団について押さえておきたいこと
本題に入る前に、まずは原作で確定している情報を整理しておきます。ペローナは元々スリラーバーク海賊団の幹部であり、相手の心を折る幽霊を生み出す「ホロホロの実」の能力者として、月光モリアの下で行動していました。単行本のSBS(質問コーナー)では、モリアを本当の親のように慕っている旨が明言されており、同時に二人の間に血縁がないことも示されています。
その後のペローナは、シャボンディ諸島での敗北を経て、鷹の目のミホークが暮らすクライガナ島へとたどり着き、頂上戦争後の2年間をゾロと共に過ごしたことも原作で描かれています。幼少期の出自が語られないまま、こうして物語の中枢に近いキャラクターたちと接点を持ち続けてきた点が、彼女の正体への関心を長年かき立ててきたと言えるでしょう。
もう一つの前提が、ロックス海賊団です。こちらは、かつて「ゴッドバレー事件」で壊滅させられたとされる伝説的な海賊団として、ワノ国編の回想で存在が明らかにされました。なお、本記事で扱う「ギルバスター」という人物がロックス海賊団の一員だったという設定そのものは、原作で直接描かれた情報ではなく、当サイトが独自に組み立てている考察の出発点であることを、あらかじめお断りしておきます。
ペローナの正体は伝説の海賊の娘?ロックス海賊団「ギルバスター」との血縁関係

物語の鍵を握るロックス海賊団。そのメンバーの中に、尾田栄一郎先生のデビュー前の短編漫画『WANTED!』の主人公と同名の「ギルバスター」という男がいた、というのが本考察の出発点です。
【考察】ゴッドバレー事件の混乱の中でロックスの財宝を持ち出し、行方をくらませた人物こそが、ペローナの実の父親ではないかと考えられます。ペローナが幼少期から王冠を被り、贅沢な暮らしやペットに囲まれた生活を強く望んでいたのは、父が持ち出した「ロックスの財宝」を背景にした育ちがあったからではないでしょうか。加えてギルバスターは、映画『ゴーストバスターズ』を彷彿とさせる「幽霊を扱う者」としての側面を持たせて描かれることが多く、その能力の系譜が娘のペローナ(ホロホロの実)へと受け継がれた、という構成にはある種の説得力があります。
ここで重要なのは、この仮説が単独の伏線ではなく、①王冠への執着、②幽霊を操る能力、③後述するクマのぬいぐるみへの執着という、性質の異なる複数の描写を一本の線でつなげられる点です。1つの符合だけでは偶然で片づけられますが、複数の要素が同じ人物像に収束するとき、考察としての説得力は増していくと私は考えています。
月光モリアがペローナを育てた理由|墓場から始まった「偽りの親子」の真実

ペローナは月光モリアを「親」のように慕っていますが、二人に血の繋がりはありません。では、なぜモリアは彼女を育てたのでしょうか?
かつてカイドウに敗れ、全ての仲間を失ったモリアは、西の海(ウエストブルー)で「死なない仲間(ゾンビ)」を作るために墓荒らしをしていました。考察では、モリアがギルバスターの遺体を回収した際、その傍らで孤児となっていた幼いペローナを見つけ、不憫に思って連れ帰ったとされています。単行本のSBSでも「モリアを本当の親のように慕っている」と明言されており、ゾンビに執着する非情な海賊であるモリアが、ペローナに対してだけは深い愛情を注いできたという「奇妙な父子愛」がそこには存在しているのです。
【考察】モリアとギルバスターの間に接点があったとすれば、それは海賊としての因縁だった可能性もあります。西の海で墓荒らしをしていたモリアが、遺体となったギルバスターと共に幼いペローナを発見したという流れは、「ゴッドバレー事件でロックス海賊団が壊滅した後」という時系列とも矛盾しません。モリアが本来ゾンビしか作らない非情な男でありながら、ペローナだけは実子のように育てたのは、亡きギルバスターへの敬意、あるいは自身も海賊団を壊滅させられた側であるという境遇を重ね合わせる感情があったからかもしれません。
クマシーへの執着に隠された伏線|父ギルバスターと『WANTED!』の言葉遊び

ペローナといえば、クマのぬいぐるみ「クマシー」を常に連れているのが印象的です。この「クマ」への強いこだわりにも、実は父ギルバスターとの絆が隠されています。
ギルバスターが登場する短編のタイトルは『WANTED!(ウォンテッド)』。一方で、クマのぬいぐるみは英語で「テディベア」と呼ばれます。これらを掛け合わせると「ボーン・テッド(指名手配犯)」という言葉遊びになるのです。彼女がクマを肌身離さず持っているのは、幼い頃に別れた「指名手配犯である父」への思慕の象徴だと言えるでしょう。作者である尾田先生らしい、非常に高度で愛のあるメタ的な演出が、ペローナというキャラクターのデザインに込められているのです。
【考察】この言葉遊びが成立するのは、あくまで「父がギルバスターである」という前提を受け入れた場合に限られます。逆に言えば、この一致だけを単独で取り出しても弱い根拠にしかなりませんが、王冠への執着・幽霊の能力・そしてこの言葉遊びという3つが同時に成立する偶然性の低さこそが、本考察を支える最大の理由だと私は考えています。
反対解釈も検証|ロックス血縁説に懐疑的な視点と別の可能性
ここまで紹介してきた血縁説には、説得力のある反論も存在します。公平な考察のために、代表的な別解釈を整理しておきます。
第一に、ペローナの能力であるホロホロの実は悪魔の実であり、原作の設定上、悪魔の実の能力そのものが血縁によって遺伝するものではありません。悪魔の実は各地に点在し、偶然食べた者が能力者になる仕組みであるため、父娘で同系統の能力を持つこと自体は、直接的な血縁の証拠にはならないと考えられます。「父の幽霊を操る力が娘に受け継がれた」という表現は、あくまで血筋そのものではなく、生い立ちや志向性がペローナをその実へ導いた、という比喩的な解釈にとどめておくのが適切かもしれません。
第二に、王冠やクマのぬいぐるみへの執着は、ペローナ自身のゴシック風味のお姫様キャラクターとしてのデザイン上の一貫性であり、特定の父親像を投影したものではない、という見方もできます。尾田作品ではキャラクターの嗜好がそのまま出自の伏線になるとは限らず、単純にビジュアルコンセプトとして採用された可能性も否定できません。
第三に、モリアがペローナを引き取った経緯についても、「たまたま行き倒れていた孤児を拾った」というよりシンプルな説明で足りるという見方があります。モリア自身、かつて仲間を失った過去から「独りぼっちの弱者」に共感しやすい人物として描かれており、相手が誰の娘であったかに関係なく、孤児を引き取ったと考えても不自然ではありません。
これらの別解釈にも一理あります。ただ私としては、王冠への執着・幽霊の能力・「WANTED!」との言葉遊びという3つの符合が同時に重なっている点を偶然と片づけるよりも、ギルバスター血縁説として一本にまとめて捉えるほうが、ペローナというキャラクターの設計思想をより深く理解できると考えています。断定はできないものの、現時点で最も筋の通った仮説として、この血縁説を本記事の結論としたいと思います。
まとめ

ペローナは単なるスリラーバークの一員ではなく、ロックス海賊団の血筋を引き継ぐ「伝説の海賊の娘」である可能性が高いと、ここまでの前提整理と反論の検証を経てもなお考えられます。今回の考察をまとめると以下の通りです。
- 実の父はロックス海賊団の残党「ギルバスター」(当サイト独自の仮説)
- モリアはギルバスターの遺体と共にペローナを拾った育ての親
- クマのぬいぐるみは父の登場作『WANTED!』を象徴する絆の形
- 血縁を否定する別解釈も存在するが、複数の符合が偶然にしては多すぎる点が本考察の核
モリアがなぜあれほどまでにペローナを大切にし、彼女もまたモリアを救うために行動し続けるのか。その裏にある「墓場から始まった物語」を知ると、今後の二人の再会がより一層楽しみになりますね!
モリア側の謎はゲッコー・モリアの正体考察で解説しています。