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海軍最高戦力として長く物語を彩ってきた赤犬・青雉・黄猿。三人の能力や強さについてはこれまでも数多く語られてきましたが、その「二つ名」そのものに着目した考察は意外と少ないように感じます。今回は名前の成り立ちから、三者がそれぞれ歩んだ道のりの必然性を読み解いていきます。
あいちゃん赤犬・青雉・黄猿ってさ、色と動物の組み合わせで覚えやすいなーくらいにしか思ってなかったんだけど、あれって何か意味があるの?
えぞえ実はその「動物」の組み合わせ、ある有名な日本の説話に出てくる顔ぶれとぴったり同じなんです。名前だけで、三人のその後の運命まで暗示されていたと考えると、一気に読み方が変わってきますよ。
⚠️ この記事はエッグヘッド編終了時点までのネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
今回の記事の内容
- 三大将それぞれの能力とこれまでの経歴
- 名前に隠された元ネタと三者の役割分担
- 【考察】動物モチーフから読み解く三者のこれから
三大将とは何者か?世界最強の海軍を支える三本柱

三大将とは、元帥に次ぐ海軍最高戦力として君臨する三人の総称です。原作ではウォーターセブン編以降、頂上戦争編にかけて本格的に活躍が描かれ、それぞれが自然系の悪魔の実の能力者であることが明かされています。赤犬(サカズキ)はマグマの能力、青雉(クザン)は氷の能力、黄猿(ボルサリーノ)は光の能力を持ち、いずれも一撃で島の地形を変えるほどの規格外の実力を誇ります。
興味深いのは、この三人がそろって元帥の椅子に近い立場にありながら、実際に元帥へ就任したのはサカズキただ一人だという点です。頂上戦争後の元帥交代劇では、元帥就任を拒んだガープのエピソードとあわせて語られることが多く、三大将というポジションそのものが「なるべくして誰もがなれるわけではない」重みを持つ椅子であることが伝わってきます。
■ ここがポイント
三大将は同格の三人ですが、その後の進路は「元帥就任」「退役」「現役継続」とまったく異なります。この差がどこから生まれたのかを、名前という切り口から掘り下げていきます。
名前に隠された元ネタ—犬・雉・猿の役割分担

赤犬・青雉・黄猿という三つの二つ名は、「色+動物」という共通の型で作られています。この組み合わせに気づいているファンはすでに多く、犬・雉・猿という動物選びが、日本の説話「桃太郎」に登場する主人公の従者たちと同じ顔ぶれであることは一部で指摘されてきました。桃太郎の物語では、犬・猿・雉がそれぞれ異なる役割で主人公を助け、鬼退治という目的を果たします。
ここで注目したいのは、字面の一致ではなく動物そのものが持つ役割・モチーフ(元になった題材)の一致です。犬は番犬として飼い主に忠実であり続ける動物、雉は空を舞い自由に飛び去ることができる鳥、猿は知恵と機転を持ちながらもどこか気まぐれなトリックスターとして語られることが多い存在です。この役割の違いが、三大将それぞれの性格描写と驚くほど重なって見えてきます。
正義が引き裂かれた瞬間—三者が袂を分かった転換点

サカズキについては、オハラ編の回想で、島から逃げる子どもたちにさえ容赦なく攻撃を加えた冷徹な人物として描かれており、「悪を残せばいずれ大きな禍になる」という考え方に基づく絶対的な正義感の持ち主であることが示されています。この姿勢は頂上戦争でのエースとの直接対決、そしてその後の元帥就任へとまっすぐにつながっていきました。若手時代の詳しい因縁については赤犬とロックスの因縁でも触れているので、あわせて読むとより立体的に見えてきます。
一方のクザンは、パンクハザード編の回想で明かされた通り、元帥の座を懸けた一騎打ちでサカズキに敗れたことをきっかけに海軍を退役し、以降は特定の組織に属さず放浪する道を選んでいます。エッグヘッド編のエピローグで明らかになった通り、退役後のクザンは最終的に黒ひげ海賊団に合流していたことが判明しました。海軍という「型」からは完全に外れたその歩みは、雉が空へ飛び去るイメージと重なります。
ボルサリーノは現役の三大将として海軍に残り続けていますが、エッグヘッド編では世界政府の支配構造の頂点に近い五老星の一人、ジャイガルシア・サターンから直接指示を受けて動く場面が描かれ、組織の中でも独特の距離感を保つ人物として印象づけられました。三人の中でもっとも真意が読みにくいのが、このボルサリーノです。
【考察】動物のモチーフが暗示する三者の行く末

ここからは独自の考察です。犬・雉・猿という動物のモチーフを、それぞれの役割の違いとして三者に当てはめてみると、これまでの歩みだけでなく今後の展開まで見えてくるのではないかと考えています。
【考察】犬は番犬として飼い主に忠実であり続ける動物です。サカズキはこの役割どおり、最後まで世界政府という「飼い主」に忠実な番犬であり続け、物語の終盤でも政府側の象徴的な壁として立ちはだかる存在であり続けるのではないでしょうか。
【考察】雉は空へ飛び去る鳥です。クザンはすでに海軍から一度「飛び去り」、現在は黒ひげ海賊団に身を置いていますが、【予測】彼はここにも長くはとどまらず、いずれ黒ひげからも距離を置き、再びどこにも属さない一匹の渡り鳥として物語に姿を見せるのではないかと考えています。
【考察】そして猿は知恵と機転を持つ気まぐれな存在です。ここでもう一点付け加えたいのが、ボルサリーノの二つ名「黄猿」に使われる猿というモチーフは、主人公モンキー・D・ルフィの姓「モンキー」が指す動物とも重なっているという点です(これは字面の一致ではなく、猿という語・モチーフの一致として捉えています)。桃太郎の説話でも猿は知恵で主人公を助ける存在として描かれることが多く、この重なりを踏まえると、【予測】ボルサリーノが最後まで政府の駒として動き切らず、土壇場でルフィ側に何らかの形で関わる可能性は十分に残されていると見ています。
反論の検討—語呂合わせだけで片づけていいのか

もちろん、この考察には反論も考えられます。尾田栄一郎先生のキャラクター命名はもともと語感や見た目のインパクトを重視する傾向が強く、「色+動物」の組み合わせは単に覚えやすさと見栄えを優先しただけという見方も十分に成り立ちます。クザンが黒ひげ海賊団に合流した経緯にしても、本人の明確な意志というより成り行きに近い可能性は否定できません。
それでも、サカズキの妥協なき正義感、クザンの飄々とした自由人らしさ、ボルサリーノのつかみどころのない飄然とした態度という三者三様の性格描写が、犬・雉・猿それぞれの役割イメージとここまで自然に重なっているのは偶然にしては出来すぎているように感じます。名前が先にあって性格が後づけされたのか、性格に合わせて名前が選ばれたのかは分かりませんが、少なくとも三人の「その後」を読み解くヒントとして、この動物モチーフは無視できない切り口だと考えています。
まとめ

赤犬・青雉・黄猿という三大将の名前には、桃太郎の従者である犬・雉・猿というモチーフが重なっており、それぞれの動物が持つ役割イメージが、三者が実際に歩んだ「元帥就任」「退役からの合流」「現役継続の中での独自路線」という異なる道のりと驚くほど符合しています。断定はできませんが、名前という入口から三者の今後を予測する切り口として、今後も注目していきたいテーマです。
三大将たちの伏線をもっと自分の目で確かめたいという方は、原作を最初から読み返してみるのもおすすめです。
この記事のまとめ
- ✓ 三大将の二つ名は「色+動物」で統一されており、犬・雉・猿という組み合わせは桃太郎の従者と重なる
- ✓ サカズキは元帥就任、クザンは退役から黒ひげ海賊団への合流、ボルサリーノは現役継続と三者三様の道を歩んでいる
- ✓ 【考察】動物モチーフの役割の違いが、三者それぞれの今後の展開を予測するヒントになりうる
よくある質問
三大将とは誰のことですか?
三大将とは、赤犬(サカズキ)・青雉(クザン)・黄猿(ボルサリーノ)の三人を指す、海軍で元帥に次ぐ最高戦力の呼び名です。いずれも自然系の悪魔の実の能力者で、単独で島の地形を変えるほどの実力を持つとされています。
青雉は今どうなっていますか?
クザン(青雉)は元帥の座を懸けた一騎打ちに敗れて海軍を退役し、エッグヘッド編のエピローグで明らかになった通り、現在は黒ひげ海賊団に合流していることが判明しています。【予測】この記事では、彼が今後も一つの組織に留まり続けるとは考えにくいと見ています。
三大将の名前は桃太郎が元ネタなのですか?
断定はできませんが、犬・雉・猿という動物の組み合わせが桃太郎の従者と一致する点は、多くのファンが指摘してきた有力な見方です。【考察】この記事では、その動物ごとの役割イメージが三者のその後の運命とも重なっていると考えています。
※本記事は作品の批評・考察を目的とした個人の感想です。あらすじの詳細な再現や結末の解説は行っていません。引用は論評に必要な最小限にとどめています。作品名・登場人物名・画像等の権利はすべて各権利者に帰属します。